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ポーランド代表FWシュヴィルツォクが“味方も仰天”ハットトリック!! 2度先行された名古屋、逆転4発で12年ぶりACL8強

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FWシュヴィルツォクがハットトリック

[9.14 ACL決勝T1回戦 名古屋 4-2 大邱FC 豊スタ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は14日、決勝トーナメント1回戦を行い、名古屋グランパス大邱FC(韓国)と対戦した。序盤から2度にわたって勝ち越された名古屋だったが、ポーランド代表FWシュヴィルツォクのハットトリックなどにより4-2で勝利。ベスト4となった2009年以来12年ぶりの準々決勝進出を果たした。

 一発勝負の決勝トーナメント初戦。グループリーグを5勝1分けの無敗で突破した名古屋は、ホームの豊田スタジアムに今季のKリーグで4位を走る大邱FCを迎えた。

 試合は前半4分、大邱FCのスーパーゴールでスコアが動いた。右サイドからのスローインをMFファン・スンミンが入れ、FWエジガルが落としたボールをMFブルーノ・ラマがつなぐと、MFチョン・スンウォンがボールキープからバックパス。これを受けたFWセシーニャが右足を振り抜き、強烈なミドルシュートがDFキム・ミンテの足をかすめてゴールに突き刺さった。

 今季のJ1で史上最多18試合のクリーンシート記録を樹立するなど、堅守を誇ってきた名古屋にとっては痛い失点。それでも前半12分、早くも試合を振り出しに戻した。シュヴィルツォクのポストプレーから左サイドを崩し、MF相馬勇紀のパスをMF前田直輝がワンタッチでつなぐと、再び受けたシュヴィルツォクが右足でファーポスト脇に流し込んだ。

 今夏加入したポーランド代表のシュヴィルツォクはACLデビュー戦で初ゴール。名古屋は前半14分、ブルーノ・ラマのFKをGKランゲラックのスーパーセーブで難を逃れると、同21分にもDF吉田豊の縦パスを受けたシュヴィルツォクが豪快なターンから右足キャノンシュートを放ち、またしてもチャンスをつくった。

 ところが前半28分、またも名古屋は先行を許した。右サイドを攻め上がったチャン・ソンウォンのマークで寄せきれず、フリーでアーリークロスを上げられると、ゴール前でキム・ミンテとDF中谷進之介が受け渡しのミス。エジガルにヘディングシュートを叩き込まれた。

 再び1点リードをした大邱FCだったが、前半30分にはDFチョン・テウクが右膝を痛めてピッチに倒れ込み、MFパク・ハンビンとの交代を強いられるアクシデントが発生。それでも勢いは止まらず、同36分には再び名古屋守備陣の連携ミスを突いたチョン・スンウォンがゴール前からランゲラックを強襲する惜しいシュートを放った。

 後半は一転、拮抗した展開に。名古屋はMF米本拓司と相馬に代わってMF木本恭生とDF森下龍矢を入れて強度の向上を試みるも、なかなかチャンスをつくることはできない。対する大邱FCは同12分、ルーテル学院高、専修大出身で長年にわたってポーランドでプレーしていた経験を持つMF西翼を投入した。

 そうして迎えた後半18分、名古屋がパワフルな攻撃から同点に追いついた。左サイドでボールを持った森下が浮き球のパスで前田につなぐと、またも浮き球のパスから森下が抜け出し、ゴール前にクロスを配給。これに反応したシュヴィルツォクが強烈なヘディングシュートを突き刺した。

 勢いに乗る名古屋はさらに後半20分、左サイドで相手にプレッシャーをかけたシュヴィルツォクがDFホン・チョンウンからボールを奪い、ドリブルでゴール前に侵入。角度のないところから右足シュートを叩き込み、瞬く間に逆転に成功した。ゴールが決まった瞬間、パスを待っていた森下は笑みを浮かべながら頭を抱えてピッチに屈伏。味方も仰天のハットトリックだった。

 さらに名古屋は後半34分、MFマテウスの左コーナーキックをニアサイドで合わせた中谷がヘディングシュートを決めて4点目。リードを2点に広げた名古屋は最後は堅守で締め、2009年以来12年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。

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