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神戸の相手は“8強唯一の韓国勢”…吉田孝行監督「クラブが一つとなって、どれだけ一人一人が戦えるか」

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吉田孝行監督

 ヴィッセル神戸のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の相手は、韓国勢で唯一勝ち残っている全北現代に決まった。抽選会後、囲み取材に応じた吉田孝行監督は「どこと当たってもわれわれはいい準備をするだけ」と冷静に受け止めていた。

 18日に行われた決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)はJリーグ勢の横浜F・マリノスに3-2で勝利。相手のお株を奪う攻守の運動量で押し切った。「いい雰囲気にチームもなっている」と勢いが出てきた一方、準々決勝までは中3日。指揮官は「非常にタフなゲームだったので選手たちは疲れがあるのかなと見ている」とコンディションに懸念を示した。

 全北現代は大邱FCとのラウンド16で120分間の延長戦を戦ったが、「多少そういう部分もあるかもしれないけど、試合内容を見るとほとんどボールを持っていたので、自分たちがやれる部分にしっかり集中したい」と優位に捉えなかった吉田監督。連戦トーナメントに向けて「クラブが一つとなって、どれだけ一人一人が戦えるかだと思う。そういうふうにチーム全体を持って行けたら」と力強く前を見据えた。

 横浜FM戦ではコンディション面に不安の残るMFアンドレス・イニエスタを温存しており、次戦での起用も「今日もトレーニングしていたし、しっかりコミュニケーションを取って決めていきたい」と慎重。イニエスタをジョーカー役に残し、リーグ前節の札幌戦から続けているハイプレス戦術を引き続き採用する可能性もありそうだ。

 他会場ではタイから参戦しているパトゥム・ユナイテッドが史上初の8強に躍進。チームを率いる手倉森誠監督はV・ファーレン長崎時代に監督・コーチとして首脳陣を担った間柄だ。「監督とコーチという仲でもあったし、(大分では)選手の時からお世話になっていたので、もし対戦したら楽しかったけど、準決勝もあるということで両方勝ち上がることを願っている」と次のステージでの対戦への期待も語った。

(取材・文 竹内達也)
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