beacon

絶好調・浦和が3年ぶりACL4強へ!! 手倉森パトゥムも4-0粉砕、直近4戦で驚異の18得点0失点

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWダヴィド・モーベルグが先制ゴール

[8.22 ACL準々決勝 浦和 4-0 パトゥム・U 埼玉]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は22日、埼玉スタジアム2002で東地区準々決勝を行い、浦和レッズパトゥム・ユナイテッド(タイ)を4-0で破った。準優勝だった2019年以来3年ぶりのベスト4進出。直近4試合で18得点0失点という絶好調モードを維持し、25日にはホームに全北現代(韓国)を迎え撃つ。

 決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に5-0で大勝した浦和。中2日での準々決勝となったが、先発の入れ替えは1人にとどまり、メンバーを外れたMF大久保智明に代わってMF関根貴大が入った。対するパトゥム・Uはリオ五輪でU-23日本代表を率いた手倉森誠監督が指揮。グループステージでは日本勢と異なる組だったため、Jクラブとは初の国際試合となった。[スタメン&布陣]

 試合は開始早々から動いた。前半1分、自陣深くからDF岩波拓也がロングフィードを送ると、これにFW松尾佑介が反応し、猛スピードでDFアンドレス・トゥニェスを振り切ってゴール前に侵入。そのまま右足でネットに突き刺した。だが、松尾がトラップした後、ボールが腕に当たっていたとしてVARが介入。ハンドの反則が認められ、ゴールは取り消された。

 その後はパトゥム・Uも落ち着きを取り戻し、サイドからの積極的なクロスでチャンスメークし、かつて清水や広島でプレーしたFWティーラシン・デーンダーにボールを集める。だが、いずれもシュートの精度を欠くと、前半24分、浦和はMF岩尾憲からのパスを受けた関根が強烈なカットインシュートをゴール左隅に突き刺した。ところが今度は軌道上に立っていた松尾がオフサイドだとしてゴールは取り消し。またも先制点を奪えなかった。

 それでも前半32分、浦和がついにスコアを動かした。最終ラインを起点としたビルドアップで左サイドを攻め上がり、DFアレクサンダー・ショルツのパスを関根が受けると、相手をかわしながら前を向いて前線に斜めのパスを配球。これを受けたFWダヴィド・モーベルグが自慢の左足を振り抜き、GKの腕を弾く強烈な低弾道シュートを突き刺した。

 なおも主導権を握り続ける浦和は前半42分、岩尾が左CKをゴール前に送り込むと、ニアサイドに飛び込んだ岩波がフリックシュート。うまくボールの軌道を変えてファーポスト脇に流し込み、リードを2点に広げた。そのまま前半は終了。浦和がパトゥム・Uを圧倒するままにハーフタイムを迎えた。

 後半はパトゥム・Uが4-4-2から3-4-2-1にシステムを変え、サイドに広く幅を取っての前進を試みる。そうして迎えた後半6分にはクロス攻勢から決定機。DFサンティパープ・チャンゴムのクロスをDF大畑歩夢がクリアし切れず、MFウォラチット・カニスリバンペンに鋭いボレーシュートを放たれたが、かすかに枠を外れた。また同10分にもサンティパープのスルーパスからFWイフサン・ファンディにシュートを狙われるも、これはGK西川周作が正面で押さえた。

 それでも徐々に盛り返した浦和は後半20分、中盤でのボール奪取から追加点。センターバックからの縦パスをカットしたMF伊藤敦樹が右のハーフスペースを攻め上がり、左への横パスを入れると、これを受けたMF小泉佳穂が左足シュートをゴール右隅に突き刺した。スコアは3-0。直後の同21分、浦和は松尾、小泉、モーベルグに代わってFWキャスパー・ユンカー、MF江坂任、FW明本考浩を入れ、同25分には酒井を下げてDF馬渡和彰を入れた。

 さらに浦和は後半27分、ショルツのパスを受けた伊藤が持ち上がり、3点目と同様の形で左に渡すと、今度は江坂がスルーパスを配球。これに抜け出した明本が左足でゴール右上に突き刺した。4点リードとした浦和は同30分、伊藤に代わって流通経済大出身ルーキーのMF安居海渡を投入。そのまま試合を締め、4-0の圧勝でベスト4行きを決めた。

(取材・文 竹内達也)
●ACL2022特設ページ

TOP