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浦和のACL決勝第1戦はアジア制覇に近づく敵地ドロー! アルヒラルに先制許すも興梠慎三が値千金の同点アウェーゴール

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FW興梠慎三が価値あるアウェーゴール

[4.29 ACL決勝第1戦 アルヒラル 1-1 浦和 リヤド]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は29日、決勝第1戦をサウジアラビア・リヤドで行った。浦和レッズアルヒラル(サウジアラビア)と1-1のドロー。前半13分に先制されるが、後半8分にFW興梠慎三が同点ゴール。貴重なアウェーゴールを手にして第1戦は引き分けに終わった。第2戦は5月6日、埼玉スタジアム2002で行われる。

 3度目のアジア制覇を目指す浦和は、東地区を勝ち抜いて決勝進出。2019年大会以来のホーム&アウェー方式、そしてアウェーゴール制の決勝に挑む。第1戦では敵地・サウジアラビアに乗り込んだ。

 4-2-3-1の布陣でGKは西川周作、4バックは左からMF明本考浩、DFマリウス・ホイブラーテン、DFアレクサンダー・ショルツ、DF酒井宏樹。ボランチ2人はMF岩尾憲とMF伊藤敦樹。2列目は左からMF関根貴大、MF小泉佳穂、MF大久保智明。1トップは興梠となった。

 両者ともに優勝回数は最多タイの2度。単独最多の3度目を目指して相まみえた。しかし、浦和はアルヒラルの巧みな試合運びに苦しめられる。前半13分、FWミシャエウに左サイドの突破を許すと、折り返しはファーサイドに流れる。FWサレム・アルドゥサリの渾身のシュートを浴び、先制ゴールを奪われた。

 追いかける浦和は前半18分、小泉の浮き球パスに興梠が反応。だが、相手のプレスに遭い、シュートまで持ち込めない。また大久保が持ち味の個人技で突破を狙う。同38分には酒井のパスから大久保がPA右に入り込む。しかし切り返しは途中で奪われ、決定機を生かせなかった。

 前半はアルヒラルの1-0のリードで折り返す。すると後半8分、浦和は待望の同点ゴールが生まれる。中盤で縦パスを受けた大久保がすかさず最前線にスルーパス。相手選手に当たったボールはそのままゴール方向に向かい、ゴール左ポストを叩いた。嗅覚鋭く詰めたのは興梠。左足シュートを叩き込み、価値あるアウェーゴールで1-1と同点にした。ACLの日本人最多得点記録を保持する興梠は、通算27点目で記録を更新した。

 後半22分、浦和は交代カードを2枚使う。興梠と小泉を下げ、FWホセ・カンテとMF安居海渡を投入。さらに35分にも2枚替え。酒井と大久保に代え、DF荻原拓也と浦和ユースの17歳MF早川隼平が出場した。39分には伊藤を下げ、MF柴戸海が入った。

 浦和は後半41分、岩尾がアルドゥサリの突破を体を張って止める。すると、アルドゥサリに腹部を蹴られた。主審は報復行為をしたとしてアルドゥサリにレッドカードを出した。

 数的優位の浦和は果敢に攻め立てるが、試合はそのまま1-1で終了した。敵地で引き分けに持ち込んでホームに戻ったチームは過去5チームあったが、いずれも優勝。浦和にとってアジア制覇へ大きな弾みとなるドローとなった。

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