横浜FMの21歳MFジャン・クルードが本領発揮のフル出場「ああいったアクションは最低限」同僚からもR・マドリーMFに重ねる声

MF
[2.12 ACLEリーグステージ第7節 横浜FM 1-0 上海申花 横浜国]
昨年夏にUAEのアル・ナスルから横浜F・マリノスに加入し、今季は初めてプレシーズンから練度を高めてきた21歳のMFジャン・クルードが、2025シーズン開幕戦のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)上海申花戦で加入以来最高のパフォーマンスを発揮した。
昨季はCBやSBのプレーも経験したが、この日は本職として期待されるボランチでフル出場し、タッチ数(94回)、パス本数(70本)、デュエル勝利数(10回)などで両チーム最多を記録(Optaより)。昨季のボランチ起用では天皇杯・山口戦の前半36分に一発退場処分を強いられ、J1第37節・湘南戦でもビハインドの後半28分にピッチを退いていただけに、この日が本領発揮の一戦となったと言える。
もっとも試合後、ジャン自身の自己評価はほどほどだった。「ああいったアクションはボランチに求められている最低限のことで、やっていれば自然とタッチも増える。積極的にボールに絡んだり、サイドに捌いたり、前に出したり、ボールのあるところに顔を出したりはMFにとって当然のこと」。湘南戦は怪我を押してのプレーだったといい、“これくらい”はできるという口ぶりだった。
その一方、新加入のDFジェイソン・キニョーネスがあわや失点というパスミスをした際には積極的に励ましの声をかけたり、守勢が続いた時間帯には自発的に最終ラインのギャップを埋めたりと、チーム全体を考えた存在感も高まっているのは頼もしい要素。また、ただボールに絡んで展開しているだけでなく、高い打点のヘディングシュートや、随所に見せる豪快な持ち上がりからはさらに結果につながる伸び代も感じさせていた。
そうした姿にトレードマークのヘアスタイルも相まって、試合中継ではR・マドリーのMFエドゥアルド・カマビンガ(22)に重ねる声も上がっていた。奇しくも実際、チームメートのFWアンデルソン・ロペスやFWヤン・マテウスからは「Twenty Camavinga(20歳のカマビンガ)」と呼ばれたこともあるという。
それでもジャン自身は「嬉しいこと」としながらも、冷静にその声を受け止める。「誰がというよりは自分がこうなりたいというのがあるので、それに向かっていきたい。誰かに向かってこうなりたいというより、自分がこうなりたいという姿に近づいていきたい」。187cmの上背と高い身体能力で無限のポテンシャルを秘める21歳は、真摯に成長を続けていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)
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●2025シーズンJリーグ特集
●ACLE2024-25特集
昨年夏にUAEのアル・ナスルから横浜F・マリノスに加入し、今季は初めてプレシーズンから練度を高めてきた21歳のMFジャン・クルードが、2025シーズン開幕戦のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)上海申花戦で加入以来最高のパフォーマンスを発揮した。
昨季はCBやSBのプレーも経験したが、この日は本職として期待されるボランチでフル出場し、タッチ数(94回)、パス本数(70本)、デュエル勝利数(10回)などで両チーム最多を記録(Optaより)。昨季のボランチ起用では天皇杯・山口戦の前半36分に一発退場処分を強いられ、J1第37節・湘南戦でもビハインドの後半28分にピッチを退いていただけに、この日が本領発揮の一戦となったと言える。
もっとも試合後、ジャン自身の自己評価はほどほどだった。「ああいったアクションはボランチに求められている最低限のことで、やっていれば自然とタッチも増える。積極的にボールに絡んだり、サイドに捌いたり、前に出したり、ボールのあるところに顔を出したりはMFにとって当然のこと」。湘南戦は怪我を押してのプレーだったといい、“これくらい”はできるという口ぶりだった。
その一方、新加入のDFジェイソン・キニョーネスがあわや失点というパスミスをした際には積極的に励ましの声をかけたり、守勢が続いた時間帯には自発的に最終ラインのギャップを埋めたりと、チーム全体を考えた存在感も高まっているのは頼もしい要素。また、ただボールに絡んで展開しているだけでなく、高い打点のヘディングシュートや、随所に見せる豪快な持ち上がりからはさらに結果につながる伸び代も感じさせていた。
そうした姿にトレードマークのヘアスタイルも相まって、試合中継ではR・マドリーのMFエドゥアルド・カマビンガ(22)に重ねる声も上がっていた。奇しくも実際、チームメートのFWアンデルソン・ロペスやFWヤン・マテウスからは「Twenty Camavinga(20歳のカマビンガ)」と呼ばれたこともあるという。
それでもジャン自身は「嬉しいこと」としながらも、冷静にその声を受け止める。「誰がというよりは自分がこうなりたいというのがあるので、それに向かっていきたい。誰かに向かってこうなりたいというより、自分がこうなりたいという姿に近づいていきたい」。187cmの上背と高い身体能力で無限のポテンシャルを秘める21歳は、真摯に成長を続けていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)
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