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川崎F大逆転ACLE8強に導いた殊勲1G1A、佐々木旭「目標はここから全部勝って優勝すること」

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先制点を挙げたDF佐々木旭

[3.12 ACLE決勝T1回戦第2戦 川崎F 4-0 上海申花 等々力]

 大量得点の口火を切ったのは、逆足から放ったスーパーシュートだった。川崎フロンターレDF佐々木旭は準々決勝進出を懸けた大一番で1ゴール1アシストの活躍。「ゲームに出た選手も出なかった選手も、全員がACLを獲るんだという強い気持ちが今日のようなゲームを生んだ」と力を込めた。

 スーパーシュートで均衡を破った。前半24分、MF河原創からの浮き球パスを右サイド際で収めた佐々木はそのままドリブルで突破。「ボールが来たときに周りの選手がアクションをしてくれた」(佐々木)。相手選手が味方の動きに釣られ、佐々木の前方にスペースが生まれた。

「シザースしたときに前が空いたので、思いっきり打ってみようと思った」。そう語る佐々木の利き足は右だが、放ったシュートは左足。フラッシュインタビューでは「入ると思っていなかったのでラグがあったけど(笑)。入ったのでよかった」と笑顔で振り返った。

 佐々木のゴールで2試合合計は1-1と振り出しに。すると後半19分、佐々木のアシストから2試合合計スコアが逆転した。「(高井)幸大からいいボールが来た」。パスを受け取った佐々木は1点目同様にまずはドリブルでボールを運ぶ。「相手も切り替えが間に合っていなかった。エリソンもいい動きをしていた」。右サイドから相手守備陣の裏に蹴り込んだボールを、FWエリソンが右足ダイレクトで沈めた。

 この2得点が川崎Fに勢いをもたらした。その後もさらに2得点を追加し、4-0で快勝。2試合合計4-1でACLとして8年ぶりのベスト8進出となった。「目標はここから全部勝って優勝すること。遠いところでやるけど、一人でも多くの方が声援を送っていただけると僕たちの力になる。継続してやっていければ」。悲願のアジア制覇に向けて、すでに準々決勝以降の開催地・サウジアラビアを見据えていた。

(取材・文 石川祐介)


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石川祐介
Text by 石川祐介

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