ACLE逆転8強入りに奮起した川崎F、選手を信じた長谷部監督「あまり言葉を言わなかったことがよかった」

[3.12 ACLE決勝T1回戦第2戦 川崎F 4-0 上海申花 等々力]
アジア制覇にまた一歩近づく勝利となった。川崎フロンターレは第1戦の敗戦から一週間後の第2戦で勝利を収めて2試合合計4-1。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝進出を決めた。試合後の会見に登壇した長谷部茂利監督は「ビハインドからの2戦目。簡単ではなかったが、状況としては勝てばよく、延長にも持っていけるし、2点差で勝てばというところ。特に1点目がすばらしかった」と流れを変えたDF佐々木旭の先制点を称えた。
5日、敵地での第1戦は0-1で敗れた。一週間後の12日にホームで迎えた第2戦。指揮官は「重要な試合だということをそのまま伝えた。それ以上は特にない。シリアスに伝えたつもりなので伝わっていると思う」と試合前に伝えた言葉を明かした。もっとも、選手たちもそのことは重々承知。ともに会見に出席した佐々木は並々ならぬ気迫だったことを振り返った。
「ACLという大会は当たり前に毎年出られる大会ではない。限られたチャンスのなかでしっかり予選を突破してきた。なんとしてでも優勝するために突破しなければいけないという全員の気持ちがこういう試合になる」(佐々木)
佐々木の言葉を受け、長谷部監督は目を細める。「それくらいの気持ちを出して試合に入っていく、そういう選手になれたというのは、あまり言葉を言わなかったことがよかったなと思う」と自発的に戦う姿勢を示した選手たちを称えていた。
第2戦は大量4得点で道を切り開いた。長谷部監督はいずれも違うパターンでの得点に手応えを口にした。1点目は佐々木のミドル、2点目はクロスからのダイレクトプレー。3点目は細かいパスワークから敵陣に進入してFW伊藤達哉がフィニッシュ。4点目はショートカウンターからFWマルシーニョが仕留めた。「ひとつの長所をずっと永遠にやって点数が取れない場合もあるし、出し続けて同じ形で取れる場合もある」とあくまで結果論であることを強調しつつ、「ただ、抑えるのは比較的簡単というか、難しくありません」と説く。
「なので、なるべく多くの形で、多くの方法で得点を取ることを趣向している。それが今日はできた。継続してその方法をいくつも持ちながら、その質も上げていきたい」(長谷部監督)。今シーズンから川崎F指揮官に就任し、順調に“長谷部スタイル”は浸透。新たな強さを身に着けた選手たちとともに、アジア制覇にまた一歩近づいた。
(取材・文 石川祐介)
●ACLE2024-25特集
アジア制覇にまた一歩近づく勝利となった。川崎フロンターレは第1戦の敗戦から一週間後の第2戦で勝利を収めて2試合合計4-1。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝進出を決めた。試合後の会見に登壇した長谷部茂利監督は「ビハインドからの2戦目。簡単ではなかったが、状況としては勝てばよく、延長にも持っていけるし、2点差で勝てばというところ。特に1点目がすばらしかった」と流れを変えたDF佐々木旭の先制点を称えた。
5日、敵地での第1戦は0-1で敗れた。一週間後の12日にホームで迎えた第2戦。指揮官は「重要な試合だということをそのまま伝えた。それ以上は特にない。シリアスに伝えたつもりなので伝わっていると思う」と試合前に伝えた言葉を明かした。もっとも、選手たちもそのことは重々承知。ともに会見に出席した佐々木は並々ならぬ気迫だったことを振り返った。
「ACLという大会は当たり前に毎年出られる大会ではない。限られたチャンスのなかでしっかり予選を突破してきた。なんとしてでも優勝するために突破しなければいけないという全員の気持ちがこういう試合になる」(佐々木)
佐々木の言葉を受け、長谷部監督は目を細める。「それくらいの気持ちを出して試合に入っていく、そういう選手になれたというのは、あまり言葉を言わなかったことがよかったなと思う」と自発的に戦う姿勢を示した選手たちを称えていた。
第2戦は大量4得点で道を切り開いた。長谷部監督はいずれも違うパターンでの得点に手応えを口にした。1点目は佐々木のミドル、2点目はクロスからのダイレクトプレー。3点目は細かいパスワークから敵陣に進入してFW伊藤達哉がフィニッシュ。4点目はショートカウンターからFWマルシーニョが仕留めた。「ひとつの長所をずっと永遠にやって点数が取れない場合もあるし、出し続けて同じ形で取れる場合もある」とあくまで結果論であることを強調しつつ、「ただ、抑えるのは比較的簡単というか、難しくありません」と説く。
「なので、なるべく多くの形で、多くの方法で得点を取ることを趣向している。それが今日はできた。継続してその方法をいくつも持ちながら、その質も上げていきたい」(長谷部監督)。今シーズンから川崎F指揮官に就任し、順調に“長谷部スタイル”は浸透。新たな強さを身に着けた選手たちとともに、アジア制覇にまた一歩近づいた。
(取材・文 石川祐介)
●ACLE2024-25特集