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C・ロナウド、マネ、デュランに大量4失点…横浜FM、強烈サウジ勢に敗れてACLE8強敗退

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[4.26 ACLE準々決勝 横浜FM 1-4 アルナスル ジッダ]

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)は26日、準々決勝を行い、横浜F・マリノスアルナスル(サウジアラビア)に1-4で敗れた。FWジョン・デュラン、FWサディオ・マネ、FWクリスティアーノ・ロナウドの強烈な相手攻撃陣に前半から失点を重ねると、後半にはMF渡辺皓太のゴールで一矢報いたが、ベスト8敗退に終わった。

 サウジアラビアで集中開催されているアジアの最終決戦。横浜FMは4-4-2の布陣を組んでFWアンデルソン・ロペスがベンチに控え、FW植中朝日とMF遠野大弥の2トップ、DF加藤蓮の左サイドハーフという守備重視のメンバー起用で挑んだ。現地にはサポーター約700人が詰めかけ、相手サポーター以上の大声量を響かせた。

 試合は立ち上がりからアルナスルにボールを握られ、ピッチを広く使ったロングフィードで攻め込まれるが、横浜FMもDF諏訪間幸成を中心に冷静な対処を見せる。前半8分、MFマルセロ・ブロゾビッチがC・ロナウドとのワンツーから狙ってきたが、GK朴一圭がファインセーブ。同17分にはC・ロナウドにペナルティエリア内に侵入されるも、MFジャン・クルードが力強いデュエルで阻んだ。

 それでも前半27分、痛いミスから最初の失点を喫した。S・マネに右サイド深くを侵入され、DF松原健とFWヤン・マテウスが寄せきれずにクロスを上げられると、これをDFトーマス・デンがクリアし切れずに後逸。左ポストに当たって跳ね返ったボールをJ・デュランに蹴り込まれた。

 するとここから一気に飲み込まれた。前半31分、攻め急いだ縦パスが相手にカットされ、ブロゾビッチの縦パスをC・ロナウドに収められると、横浜FMのカウンタープレスが空転。2対4の状況を作られる。最後は中央を持ち運んだオタビオからS・マネへのラストパスを出されると、ニアポスト脇に突き刺され、0-2のビハインドとなった。

 さらに前半38分、C・ロナウドのパスを受けたブロゾビッチのミドルシュートはMF山根陸が懸命にブロックしたが、跳ね上がったボールを朴が強く弾き切れず、こぼれ球をC・ロナウドにボレーで決められて3失点目。0-3という大差でハーフタイムを迎える形となった。

 すると後半開始時、パトリック・キスノーボ暫定監督は加藤、ジャン・クルード、ヤン・マテウスの3人を下げ、A・ロペス、渡辺、FW井上健太を投入。より攻撃的な布陣で反撃を狙った。ところが同4分、中盤で山根がボールを奪われると、そこからカウンターを許し、MFアリ・アルハッサンのシュートは朴が止めるも、跳ね返りをJ・デュランに決められて失点。0-4の大差となった。

 それでも横浜FMはここから一矢報いた。後半8分、右ウイング起用の井上が遠野に預け、右サイドを走り出すと、これにマークがつられる形となり、遠野からA・ロペスへのパスコースが開通。A・ロペスがワンタッチで落とすと、そこにもぐり込んでいた渡辺が右足で突き刺し、1点を返した。

 なおも勢いに乗る横浜FMは後半11分、井上が自慢のスピードを活かして右サイドを突破すると、ゴール前にグラウンダーでのクロスを送り、ファーサイドにA・ロペスが走り込んで再度ビッグチャンスを創出。だが、A・ロペスの左足シュートは大きく枠を外れ、2点差とする絶好のチャンスを逃した。

 するとその後は徐々にアルナスルにやり過ごされる時間帯が長くなり、後半22分には足を痛めた仕草を見せていたC・ロナウドが途中交代。またDFモハメド・シマカンに代わって負傷明けのDFエメリク・ラポルトが投入されるなど、相手は次の試合を意識した選手起用を行ってきた。対する横浜FMは同23分、遠野と山根に代わってFWエウベルとMF喜田拓也が入った。

 そうして迎えた後半28分、横浜FMはカウンターを受けると、途中出場のFWアイマン・ヤハヤを後ろからユニフォームを掴んで止めた渡辺が2枚目のイエローカードを出されて退場。3点ビハインドの状況で数的不利に追い込まれた。

 その後は一方的にボールを握られ、なかなかプレッシングに出る体力もない中、サイド攻撃で押し込まれる横浜FM。押し寄せるシュートにはGK朴一圭の再三のスーパーセーブでなんとか点差を保ったが、反撃に出るには至らず、1-4のままタイムアップを迎え、アジア挑戦はベスト8で幕を閉じた。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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