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[MOM2774]流通経済大柏MF藤井海和(1年)_ 1年生離れした守備能力と落ち着き、昨年の主将超える守備的MFへ

流通経済大柏高MFに藤井海和は逆転勝ちに大きく貢献した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 選手権2回戦 徳島市立高 1-2 流通経済大柏高 フクアリ]

 流通経済大柏高の本田裕一郎監督は背番号20を背負った1年生ボランチについて、「かなり良かった。1年生とは思えなかった」と絶賛していた。

 MF藤井海和(1年)はこの日、相手のパスコースを的確に切りながらの守備。速攻を狙う徳島市立高のパスをインターセプトし、攻撃面ではDF間を見事に通すミドルパスをサイドへ連続で配球していた。

 コーチ陣も「あれで1年生ですよ」と舌を巻くほどの落ち着いたプレー。後半はダブルボランチが縦関係になったことでより守備に重きを置いていたが、簡単にインターセプトし、プレッシャーに怯むこと無くパスをさばき続けるなど存在感はピカイチだった。

 ただし、本人は後半16分にカウンターから喫した1失点を悔やんでいた。「自分がもうちょい後ろにいれば失点していなかったと思う。自分がもうちょい気を遣っていれば」と首を振る。逆転勝ちにも自身は全く納得していなかった。

 今年、入学直後のプレミアリーグEAST第2節でCBとして先発に抜擢され、いきなり市立船橋高を無得点に封じた。その後、ボランチに移った後も「後ろに(関川)郁万さんとか(須永)竜生くんがいるので生き生きとプレーできるし、後ろに人がいるのでインターセプトとか狙って楽しいですね」というポジションでより良さを発揮し続けている。

 その1年生については、先輩CB関川郁万(3年、鹿島内定)も「頼れますよ。(きょうは)こんなパス出せるんだ、と思いました。能力も高いし、信頼している」と評価していた。堂々たる選手権デビュー戦。彼の負けたくない、勝たなきゃいけないという思いの強さが、自身に「緊張とかしている場合ではない」と思わせている。元々の特性であるメンタルの強さが流経大柏でさらに鍛えられ、8000人を超える観衆の中でも平常心でプレーさせているのだ。
 
 インターハイ優勝、選手権準優勝した昨年度の流経大柏には、高校屈指の守備的ボランチ・宮本優太(現流通経済大)がいた。圧倒的な守備範囲の広さと強度でボールを奪い続けた宮本は、藤井の目標とする存在だ。「あの運動量とか全然敵わないですし、まだまだだと思いますけれども、去年のキャプテンでしかも流大(流通経済大)のトップチームに出ているような人の次の年で今、自分がやっている状況。期待に少しずつ応えて、宮本優太くんを越えられるような守備的なボランチになりたいです」と力を込めた。

 今後の戦いでも、自分の武器を活かしてチームに貢献する。「インターセプトや中盤の球際の攻防で負けないところや激しさ、そこで負けたら自分はいらないので、負けないようにしたい」という注目ルーキーが今後も強敵の攻撃を封鎖し、1点も与えずに勝ち続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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