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J2降格でもA代表復帰…GK中村航輔「チームの利益になることを」

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A代表に復帰したGK中村航輔(柏)

 若き守護神が再び日本代表に帰ってきた。ロシアW杯以来のA代表復帰となったGK中村航輔(柏)は18日、横浜市内で行われた合宿初日のトレーニングに参加。終了後は報道陣の取材に応じ、「代表チームとしてゲームに向かい、勝利という目標に進んでいきたい」と力強く意気込んだ。

 ロシアW杯では控えGKの立場にあった中村だが、森保一監督就任以降はこれが初招集。昨年7月18日、試合中の接触プレーで同年2度目の脳震盪を起こし、長期離脱を強いられたことが一因だった。

 昨季終盤にはリーグ戦復帰を果たしたものの、今年1〜2月のアジア杯メンバーにも選出されず。準優勝に終わった代表チームの戦いを離れた場所で見ながら、「何とかして結果を出しつつ、力強く勝ち進んでいたけど、最後は残念だった」と悔しさを感じていたという。

 再起に臨むシーズンとなるが、所属先の柏レイソルはJ2リーグに降格。今季はカテゴリを落として戦っている。「J1とは違うと思うが、1試合1試合勝利に向かうのがサッカー。勝利に向かってやっていきたい」。自身の基準は変えることなく、それでいて結果への渇望はたやさず、開幕4連勝のチームを最後尾で支えている。

 そうして掴んだ昨夏以来となる代表復帰。「コンディションは良くも悪くもないが、代表に来れたので自分としては良い流れ」。アジア杯正守護神のGK権田修一が招集外のため、レギュラー争いは横一線。まずは「チームの利益になることをしていきたい」と、指揮官の推し進めるスタイルへの適応を進めていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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