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昨季18位の金沢が3位躍進中! フルタイムで中盤支えるMF藤村「練習から良い雰囲気でできている」

[4.4 J2第6節 町田0-1金沢 Gスタ]

 的確な組み立てと美しいラストパスで“決勝オウンゴール”の起点となった。試合後、ツエーゲン金沢MF藤村慶太は「町田さんがすごくいいサッカーをして、自分たちの時間が少なかったけど、失点しないことを意識して体が張れていた。それがこの結果につながった」と劣勢が続いた一戦を振り返った。

 公式記録のシュート数は2対9。ホームのFC町田ゼルビアが一方的に主導権を握る展開の中、劣勢を跳ね除けての勝利となった。後半45分、決勝点の起点となったのは藤村。セカンドボールを拾ってFW大谷駿斗とのパス交換で攻め上がると、MF大石竜平に正確なスルーパスを通し、そこから相手のオウンゴールが生まれた。

 勝負を分けたスルーパスは「間違いなく背後でもらうのがアイツの一番良さが出ると思ったし、相手もすごく食いついていたので、ギリギリまで粘って相手を見て出すことができてよかった」と手応えの一発。大石からも「ああいうボールは僕にとって大好物」と称賛の言葉が飛び出すワンプレーだった。

 金沢で4年目を迎えた今季、藤村はここまで6試合540分間フルタイム出場。5年目のMF大橋尚志と組むダブルボランチは「尚志と組むのはもう長いので関係性ができている」と認めるとおりのクオリティーを見せ続け、直近5戦無敗と好調のチームを支えている。

 とりわけ目を引くのは相手の攻撃時は守備に奔走しつつも、ボール保持時には守り一辺倒にならず、ボールを握りながら前に出ていくリスク管理力だ。その背景には「自分たちがディフェンスラインに吸収されすぎると相手のミドルシュートのスペースが空く。監督から去年はミドルからのシュートが多く、改善していこうという話があって、意識して前に出ることをやっている」といった着実な積み重ねの成果が出ているという。

 そんな二人に対しては柳下正明監督も「守備から攻撃にと、良いポジションをここ2、3年間と取れている。ほとんど言わずにやってくれているので助かる部分が大きい。戦術的な理解が高いので、ちょっと言えば二つ三つ理解してくれているし、周りの選手も動かせる」と全幅の信頼を寄せる。

 ここまで4勝1分1敗で3位につけ、昨季の18位から大幅な躍進を続けている金沢。「試合に出ているメンバーだけじゃなく、ベンチにいるメンバーも、ベンチから外れているメンバーも、練習からいい雰囲気でできていることがこの結果につながっている」(藤村)。その中心には27歳の藤村と24歳の大橋、若きダブルボランチの存在が欠かせない。

(取材・文 竹内達也)
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