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絶好調・香川はメッシとのマッチアップに「楽しみ」

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 ドルトムントで7試合4得点とゴールを量産中のFW香川真司は左サイドでの出場が濃厚。右ウイングでのプレーが濃厚なメッシとの“マッチアップ”に目を輝かせた。

 「あれほど速い選手とやるのは初めてだと思う。いい経験になる」
サッカー界の至宝に最大限の敬意を払う香川だが、攻略のイメージは既にある。

 「メッシは日本の攻撃のときに守備をしないと思うので、フリーでサイドを突けると思う」。つまり、トップ下の本田圭佑(CSKA)や長友佑都とのコンビネーションを駆使し、相手の右サイドで数的優位を作るというプランだ。

 ただし警戒すべき点もまさにメッシ。「メッシが残っているのでカウンターはめちゃくちゃ速い。そこのリスクマネジメントをしつつ、積極的に攻撃参加をしたい」と話した。

 試合会場の埼玉スタジアムで行ったこの日のミニゲームでは、左サイドから中へ切れ込み、右足で強烈なシュートを決めた。「時差ボケが酷くて、おとといは眠れなかった」と欧州組の“洗礼”に顔をしかめているのがウソのような切れ味。シュート体勢に入ってからシュートを打つまでの速さは明らかにJリーグレベルとは違っていた。

 日本代表が埼玉スタジアムで試合をするのは、5月24日の韓国戦以来となる。前半6分、朴智星に欧州レベルのシュートを決められて意気消沈し、0-2で敗れた屈辱の試合。だがW杯バックアップメンバーとして帯同していた香川には出番すらなく、悔しさの中にも入れなかった。

 あれから4カ月半。ドイツに移籍し、欧州でもまれてつけた実力を、メッシとのマッチアップで試すことになれば、これ以上ないシチュエーションと言える。

 「どんどん縦パスを入れて、前へ前へ攻撃したい」

 ひと夏で大きく成長した21歳が、ザックジャパンの初陣でアルゼンチン相手に欧州レベルの力を試す。
(取材・文 矢内由美子)

香川真司にゲキサカ独占インタビュー!!

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