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FC東京U-18MF平川怜「今年は自分が中心になって戦えた」、2連覇での手応え

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この日はより一層ゴールへ貪欲な姿勢をみせた平川

[8.2 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・決勝 浦和ユース 0-2 FC東京U-18 味フィ西]

 2年連続で決勝のピッチを踏んだ。FC東京U-18のボランチとして欠かせない存在であるU-17日本代表MF平川怜(2年)は「去年は先輩たちに引っ張ってもらう場面が多かったんですけど、今年は自分が中心となって戦えたと思うので良かったです」と笑顔をみせる。この日はダブルボランチを組んだMF品田愛斗(3年)とバランスを見ては、積極的にシュートも狙っていった。

 昨季は高校1年生ながらチームの主力として、クラブユース選手権とJユース杯の二冠達成に大きく貢献したボランチ。高校2年目の今季はFC東京U-23の一員として、ここまでJ3の10試合に出場するなど、プレミアリーグに留まらず、様々な経験を積んできた。ルーキーイヤーは線の細さも目立ったが、今ではたくましく成長。中盤で声を張り、先輩たちに強く指示するシーンも見受けられる。

 決勝・浦和戦では、中盤で攻撃のタクトを振るったが、本人は4本ものシュートを放ちながら、決め切れなかったことに悔しさがある様子。「何本かシュートを打つチャンスがあったので、そこを決めきりたかったのが正直な感想です」と唇を噛む。たしかに前半15分、同26分には横パスを受けて、PA手前正面から右足ミドルを狙うなど、積極的にシュートを放ったが精度を欠き、いずれも枠を捉えることはできなかった。

 「そこで結果を出したかった」と悔しがったMFだが、中盤でみせた存在感は抜群。平川のパスが攻撃のスイッチとなり、FC東京U-18が一気に相手に襲い掛かるシーンは多々あった。本人も無念さをみせつつ、「でもチームのために戦えたのは良かったなと思います」と言う。

 まずはチームの目標である3冠のうち、ひとつ目を手に入れた。しかし平川はすぐに先を見据える。U-17日本代表の一員として、秋にはインドで行われるU-17W杯が控えているのだ。2年生MFは「この先の目標としては、W杯が次の大きな目標になってくるので、そこに向けて頑張りたいです」と意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)
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