beacon

愛媛U-18から代表入り、DF三原秀真が目指すもの「見られる目も変わる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

愛媛FC U-18のDF三原秀真(3年)

[7.21 日本クラブユース選手権U-18大会H組第1節 横浜FMユース3-1愛媛U-18 宮城総合]

 愛媛FC U-18のDF三原秀真(3年)は今年6月、U-18日本代表に初招集された。「一回代表に入ったら少しは名が広がるし、見られる目も変わると思うので、それなりのプレーをしないといけない」。夏のクラブユース選手権では注目されることを承知で、全国から集まる強豪に立ち向かおうとしている。

 左ウイングバックでプレーした三原は開幕節のこの日、横浜FMユースの快速アタッカーFW松田詠太郎(3年)とマッチアップ。鋭い読みと粘り強い対応で単純なドリブル突破を許さず、攻撃に転じては果敢なインナーラップから1トップ2シャドーの決定機を演出するなど、さすが代表選手というプレーを披露した。

 しかし、チームは1-3で敗戦。「前半の途中から自分たちのサッカーが出来始めて、決定機も何回か作れたけど、そこで決めきれなかった。前半に追いついて逆転することが可能だったけど、できなかったのが負けた原因だし、後半も立ち上がりに失点してしまって、自分たちで崩れたのが敗因」と肩を落とした。

 7年ぶりに参戦中のプレミアリーグWESTでは第10節を終えて1勝9敗と苦戦中。「なかなか勝てなくて苦しい中、この大会を転機としていいゲームをすれば、プレミアでもいい結果が残せると思う。ここでどれだけいい試合をするかが、これからのリーグの戦いにも大きく影響する」と先を見据える。

 だからこそ、まずは勝利だけを求める。「どれだけ自分たちのサッカーが出来なくても、耐えて耐えてワンチャンスをものにして勝って進んでいくほうが、どれだけ自分たちのサッカーをして負けるよりも良い。まずはトーナメントに進むほうが大事」。そう語った背番号5は「内容よりも結果が欲しい」と言い切った。

 また、自らにも一段階上のハードルを課している。6月のU-18ポルトガル戦では「最初はあのレベルについていけず、失点は自分が剥がされたシーン」と振り返りつつ、「試合を通して慣れてきた部分もあった」と手応え。「日本とやるのとは違って、あのレベルでやれないといけない」という目標に向け、まずは夏の大舞台で結果にこだわる構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

TOP