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鮮やか同点劇2発&PKも決めたMF八色真人がMVP!「グランパスで活躍して世界で活躍する選手に」

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MVPを受賞した八色真人

[9.11 メニコンカップ2022 EAST2-2(PK6-7)WEST パロマ瑞穂ラグビー場]

 鮮やかな同点劇だった。終盤まで前半に負った2点差を追いかける展開となったチームWESTだが、後半33分にMF大西湊太(3年=神戸)が蹴った左CKをMF八色真人(やいろ・まひと、3年=名古屋)が頭で決めて1点差に迫ると、同38分には再び八色が今度は得意の左足でゴールに突き刺し、2発目を叩き込んでみせた。

 突入したPK戦でも八色はしっかりとゴールネットを揺らした。広島ジュニアユースに敗れた本大会ラウンド16を含めた最近の公式戦は2回連続でPKを外していたという八色。そのために今回は6番目のキッカーに回されていたが、蹴りたい気持ちは強く持っていたという。「自信のある方向に降り抜いただけです」。コースは読まれていたが、GKの届かない右隅にしっかりと蹴り込んだ。

 唯一の“地元選手”だった。メニコンカップは日本クラブユース選手権の優秀選手で構成された東西対抗戦。当然上位に進出したクラブから多くが出場するため、ベスト16で敗れていた名古屋U-15からは、八色のみの選出となっていた。

 名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場での開催。家族の他、友人も多数応援に駆けつけていた。「YouTubeで学校の友達も見てくれていた。サッカーをしている姿だけでも見てほしかったけど、自分が点を取る姿をみせられたのが嬉しいです」。最高の結果に笑顔があふれる。

 28回目を迎えるメニコンカップは過去に家長昭博ら、のちに日本代表やJリーグで活躍する選手がMVPを受賞。「グランパスの歴史に名を刻めたことは嬉しい」と誇らしげだ。

 ただしあくまでも通過点であることを強調する。昇格が決定しており、すでに日々の練習をU-18で過ごしていると明かす15歳は、「グランパスで活躍して世界で活躍する選手になることを目標にしているので、これで満足することなく、明日から切り替えてやっていきたいです」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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