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“歯が折れた”鹿島DF昌子「今日は寝られない…」 相棒DF植田も「急に源くんが黙った」

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激痛と戦いながらも完封勝利に貢献した鹿島アントラーズDF昌子源

[12.11 クラブW杯準々決勝 マメロディ・サンダウンズ0-2鹿島 大阪]

 ピッチ上に倒れ込んだ。前半20分、競り合いの中でFWカマ・ビリアトの手が口元に当たってしまった鹿島アントラーズDF昌子源。一度ピッチの外に出た昌子の前歯は、なんと折れていた――。

「今は喋っているだけでも痛い。今日は寝られそうにないです。初めての経験で、歯が折れてから集中力が…。風が当たるだけで、マジで集中できなかった」。激痛と戦いながらもピッチに立ち続けた昌子だったが、コンビを組むDF植田直通からは「急に源くんが黙った」と変化を指摘されたそうだ。

 前半はマメロディ・サンダウンズに押し込まれる時間帯が続き、決定機も創出されたが、GK曽ヶ端準の好セーブで得点を許さず。「前半は特にソガさん(曽ヶ端)に助けられました。本当に集中力が続かなくて、本当に情けなかった」と声を落としたが、「ハーフタイムに『前半はホンマにごめん。絶対に集中し直すから』」と決意して後半のピッチに立つと、相手の攻撃を体を張った守備ではね返し続ける。

 守備陣の奮闘に応えるように、攻撃陣は後半18分にMF遠藤康、同43分にFW金崎夢生がネットを揺らす。最後までサンダウンスに得点を許さなかったチームは、2-0の完封勝利を収めて準決勝に駒を進めた。次戦の対戦相手は南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)。今年のスルガ杯で同じくコロンビアのサンタフェに0-1で敗れていることもあり、「借りを返すじゃないけど、しっかり南米のチームに勝って決勝に行きたい」とリベンジを果たして決勝進出を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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