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ビデオ判定の「被害者に…」ナシオナル指揮官は恨み節も敗因は「過信」

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ビデオ判定によるPKが鹿島の先制点につながった

[12.14 クラブW杯準決勝 A・ナシオナル0-3鹿島 大阪]

 南米王者が初戦で散った。南米代表が準決勝で敗れるのは10年のインテルナシオナル(ブラジル)、13年のアトレチコ・ミネイロ(ブラジル)以来、3大会ぶり3度目。アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)のレイナルド・ルエダ監督は「鹿島は効率的にゴールを決めたが、我々はできなかった」と、前半から何度もあった決定機を生かせなかったことを悔やんだ。

 GK曽ヶ端準のビッグセーブやクロスバーに阻まれ、チャンスをものにできずにいると、前半33分にPKで失点。「ぶつかった場面はあったが、故意ではない。あそこで我々の秩序が乱れてしまった」。いったんは流されたプレーだったが、PA内でFWオルランド・ベリオがDF西大伍を倒したとして、FIFA主催大会では史上初めてビデオ判定によりPKが与えられた。

「(ビデオ判定の)被害者になってしまった」と恨み節も漏れたが、「今日の試合で大きなチャンスは何回もあった。そこで自分たちのプレーに過信したことが大きな間違いだった」と指摘。「決勝へ進む期待を持っていた。この結果に苦い思いを感じている」と、険しい表情を崩さなかった。

(取材・文 西山紘平)
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