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どっちが本当の姿なの!? 浦和FW武藤「不気味ですよね…」

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浦和レッズFW武藤雄樹

 初戦を見た。相手の攻撃を引いて守り、カウンターでゴールに迫っていた。そして、リーグ戦の情報を聞いた。積極的に前からプレッシャーを掛けてボールを奪い、パスをつないで敵陣深くまで運ぶようだ。浦和レッズがクラブW杯準々決勝で対戦するアルジャジーラ(UAE)の印象を、「分からない部分がある」とFW武藤雄樹は語った。

 6日に行われたクラブW杯開幕戦。オークランド・シティと対戦したアルジャジーラは押し込まれる時間帯が続き、3倍以上となる17本ものシュートを浴びた。攻撃は単発となり、なかなかフィニッシュまで持ち込めずに幾度となくゴールを脅かされる。初戦を見たという武藤も「すごく引いていたし、ディフェンスの間、間でボールを受けられていて結構苦労している感じがした」と印象を口にする。

「初戦を見る限りではオークランド・シティの方が攻め込んでいたし、良いサッカーをしていたと思う。けど、勝ち上がってきたのはアルジャジーラだった」

 一方で、「スカウティングから、アルジャジーラは普段のリーグ戦だともっと良い試合をしていると聞いた。前からプレッシャーを掛けて押し込んでいる試合が多い」との情報。異なる“顔”を持つ対戦相手に「不気味ですよね…。正直、開幕戦とリーグ戦で違うと言われると、どっちで来るんだろうと分からない部分があります」と苦笑する。

 だが、アジアを戦い抜いたことで得たものがあり、その経験が生きるはずだと考えている。「ACLでもあまり分からない相手と戦ってきて、ここまで来ている自信がある。どういう入りをしてくるかは試合にならないと分からないので、特に最初の立ち上がりが重要」。勝てば欧州王者のレアル・マドリーが待ち構える準決勝へと駒を進める。「選手だけでなく、サポーターもレアルと対戦することを期待していると思うので、必ずそこまで辿り着きたい」と“不気味な相手”を下して、レアルへの挑戦権を手に入れようと意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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