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2年前との違いを実感する昌子、レアルとのリベンジマッチへ「次は勝ちたい」

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最終ラインで体を張るDF昌子源

[12.15 クラブW杯準々決勝 鹿島3-2グアダラハラ アルアイン]

 2年前とは明らかに異なる感覚があった。開催国代表としてクラブW杯に初出場した16年大会。アジア勢で初の決勝進出を果たし、決勝ではレアル・マドリー(スペイン)と延長戦にもつれ込む激闘を演じた鹿島アントラーズだが、2度目の出場となった今大会の初戦でDF昌子源が感じたのは自分たちが「スカウティングされている」ということだった。

「分析されているというのはめっちゃ感じた。相手の監督がうちの選手を全員フルネームで言えるというのも聞いたし、俺と(山本)脩斗くんの関係とか、レオ(・シルバ)と(永木)亮太の関係とか、すごい研究されていた。レオと亮太が動くのも分かっていて、2人がいないスペースにどんどん入ってきて、セカンドボールもほとんど拾われた」

 ハーフタイムに選手同士で声をかけ合い、見事な修正から逆転勝利につなげたが、レアルとの再戦もさらに厳しい試合になるだろう。「2年前、多少本気にさせたことをどれぐらい覚えているか分からないけど」。昌子はそう言いながらも「ピリッと入ってくるんじゃないか」と指摘する。前回、冷や汗をかかされたからこそ、油断はないはずだ。

 ただ、前回とは異なる気持ちで試合を迎えるのは鹿島の選手も同じだ。2年前の決勝に先発していた昌子もMF土居聖真も当時は「決勝に行っちゃったよ。レアルだよ」という感情を抱いたと率直に認める。しかし、今回は違う。昌子は「『あ、レアルか』と。次は勝ちたいと思うし、決勝じゃなくて準決勝で当たるというのもあるかもしれないけど、2年前とはちょっと違う感情がある」と、気後れすることなく、堂々とリベンジを誓った。

(取材・文 西山紘平)

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