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J2得点ランク首位のダヴィが1G1A、甲府が岐阜に3発快勝

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[5.27 J2第16節 岐阜0-3甲府 長良川]
 
 27日、各地でJ2第16節2日目の10試合が行われ、岐阜メモリアルセンター長良川競技場の最下位・FC岐阜対7位のヴァンフォーレ甲府戦は、甲府がFW高崎寛之とFWダヴィのゴールなど3-0で快勝した。

 2連敗中の岐阜は4-4-2システム。GKが多田大介で4バックは右から野田明弘、田中秀人、関田寛士、野垣内俊。中盤は李漢宰と服部年宏のダブルボランチで右MFが染矢一樹で左サイドが井上平。2トップは清水から期限付き移籍中の樋口寛規と佐藤洸一が務めた。

 一方、2連勝を狙う甲府は11得点でJ2得点ランキング首位のダヴィと高崎を2トップに配置する4-4-2システム。中盤は右サイドが堀米勇輝で左サイドがピンバ、中央に保坂一成と山本英臣が入った。4バックは右から福田健介、ドウグラス、盛田剛平、佐々木翔の4人。GKは荻晃太が先発した。

 1年でのJ1復帰を目指す甲府の総得点19得点中11得点をたたき出しているダヴィが、2試合連続ゴールだ。1-0の後半14分、甲府は敵陣左サイドでFKを獲得すると、MFピンバがPAへ絶妙なキック。斜め後方からのボールを上手く頭で合わせたダヴィの一撃で2-0と岐阜を突き放した。

 スペースへのフィードからFW佐藤洸一やFW染矢一樹の突破力を活かして攻撃を展開していた岐阜の反撃ムードを鎮める貴重な一撃。さらにダヴィは30分にも右アーリークロスをゴールライン際で完璧な頭での折り返し。ゴール前でフリーだった福田が難なく今季初ゴールを押し込んで3点差とした。

 ダヴィは札幌時代の08年にJ1で16ゴールを挙げ、翌年には名古屋で17試合10得点。中東、中国でのプレー後、昨年7月に甲府の「J1残留への切り札」として復帰したものの、コンディションが整わずに10試合無得点に終わった。だが、今季再びその実力を証明し、力強くチームをけん引している。

 この日は前半2分にピンバの左クロスから高崎が先制ゴールを決めるなど、チームは今季最多タイの3得点。堀米とピンバの両MFがボールによく絡み、ダヴィの突破力も加えて岐阜を押し切った。4月30日の福岡戦から4戦連続未勝利で順位を3位から9位へ順位を下げていたが、2連勝で5位浮上。ヒーローインタビューで高崎は「ゴールデンウィーク勝てなくて順位が下がってしまった。これから上げていきたい」。昨オフ、昨年J1で17得点の日本代表FWハーフナー・マイク(現フィテッセ)と同10得点のFWパウリーニョ(現G大阪)らが移籍し、得点力低下が懸念された甲府だが、爆発中の新エースとともにこれからさらに順位を上げていく。

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