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代表合宿5日目、練習後の選手コメント

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 6月3日のW杯アジア最終予選・オマーン戦(埼玉)に向けて埼玉合宿中の日本代表は29日、合宿5日目の練習を行った。右太腿痛のDF伊野波雅彦(神戸)は前日28日に続いて別メニューで調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
「ボールを狙ったら仕掛けたり、自分はゴリゴリ行くときもあるけど、基本的にはチームに合わせながら、チームに足りない部分を補いながら、そういう役割かなと思います」
―前回の最終予選より視野は広がった?
「それはやってみないと分かりません。あまりやっていませんし。ただ、シュツットガルトでもそれを意識しているし、チームが勝つために自分の役割があると思うので。それは試合によって違ってきますから。自分にしかできないところ。走力だったり、(自分でしか)カバーできないことがありますから。攻撃的だからこそ、自分が生きる場所があると思う。そういう意味では、こういうタイプだからこそ、どこで生きるかが大事だと思う」
―51試合で27得点、ハイペースで点を取っている。
「でも、チャンスの数からいえば、もっと決められる場面はあるし、やっぱりパスありきの自分のゴールだと思うので。自分だけがやっているわけではないので。次は印象に残るゴールを決めていきたい。決定的なゴールを決めていきたい。ただ、記録にはこだわりたい。ストライカーなので。でも、一番はチームが勝つことなので、あと付けにはなってくると思います」
―ゴンさん路線で来ましたが、このペースでいけば、カズさんも越えられるペース。
「ゴンさんとは1回、話をできました。カズさんとも1回、最初の長居でやったチャリティーマッチのときに、風邪で遅れて行ったんです。その新幹線の中で初めて話をさせてもらいました」
―向こうから?
「いや、僕からです。こんな機会はないと思ったので、ちょっとだけ横に座らせてもらって。やっぱりオーラはありましたよね。詳しい話は1回ブログに書いたので、そのときの僕のブログを見てください(笑)。でも、そういう選手になりたいなと思いますね」

●FW宮市亮(ボルトン)
―最終予選に向けての準備は?
「良い感じだと思います。僕自身も、みんなも。この状態をキープして、最終予選を迎えたいと思います」
―バロメーターは?
「結構スプリントしたときに足に来ないとか、肺に来ないと良い感じですね。初日は足に乳酸が来たり、肺がきつかったなということがあったのですが、だんだんとそういうのもなくなってきました。他の選手も同じような状態じゃないかなと思います」
―宿舎でのリラックス方法は?
「お風呂に入浴剤が置いてあるので、それを入れてお風呂に入って、テレビを見て、ご飯を食べて、寝ます」
―ロンドンでは?
「お湯をためて、入っていますよ。日本から持って行った入浴剤を入れて(笑)。でも、日本っていうのがいいですよね。体のケアは長い目で見てもやっていかなければいけない大事なことだと思うので、交代浴とかもやっていますよ」
―よくアドバイスをくれる選手は?
「全選手ですね」
―特に?
「特に? 全選手、全選手ですね」

●FW清武弘嗣(C大阪)
―いよいよ最終予選が始まるが?
「初めてなのでワクワクします。絶対に負けられないので、全部勝つつもりで戦いたい」
―アゼルバイジャン戦では同世代の酒井もA代表デビューしたが?
「若い選手が引っ張っていければいいと思う」
―宮市の印象は?
「(宮市)亮は足が速いし、1対1も強い。いい選手だと思う」
―最終予選の印象は?
「どの試合も厳しいと思うけど、負けずにがんばりたい」
―オマーンは引いて守ることも予想されるが?
「後半は疲れてきてスペースも空くと思う。立ち上がりから積極的にシュートを狙って、相手を引き出したい」
―ニュルンベルクへの移籍も決まったが?
「自分のことよりチームのことを考えてやれれば」
―本田と一緒に練習して得るものはある?
「『やりたいようにやっていい』と言ってくれる。すごくリラックスしてできるし、メンタル的に助かっている」
―U-23代表のメンバーが帰国したが、連絡は取った?
「まだしてない」
―トゥーロン国際大会は見ていた?
「自分はメンバーに入ってないので、何も言えないけど、すごくいい経験になったと思う」

●DF長友佑都(インテル)
―コンディションは?
「僕自身、かなり良いですよ。かなりコンディションはできあがってきていますし、良い準備ができています」
―今回の合宿のテーマは?
「まずはチームとしての連動性だったり、個人個人が生きるようなプレーを心がけて、他の選手が生きるプレーや自分が生きるプレーが、どういう場面でできるかを確かめています」
―相手は引いてくることが予想されるが?
「幅を取らないと難しいから、幅を取ったうえで、間をつくって、そういう中でギャップやバイタルにボールを入れていきたい。みんなが中に行くようになっては難しいと思うし、そこのメリハリが大事になってくるんじゃないかなと思います」
―中を固めてきたらクロスが有効?
「そうですね。でも、中に入って行くように監督も言っていますし、サイドからの攻撃はカギになると思います。僕らが良い崩しをして、良いボールを入れることができれば、おのずと試合の結果が付いてくるのではないかという自信はあります」
―積極的にゴールに向かってとも言われている?
「もちろん、それは言われていますね。どんどんゴールを狙って行ってくれっていうのは。これまでの試合ではちょっとゴールへの貪欲さが欠けていたので、そこを意識していきたいです」

●DF駒野友一(磐田)
―最終予選へ向けての調整は?
「コンディション的にも最終予選初戦のオマーン戦にピークを持って行くことが一番大事ですし、あとは気持ちの面でも、そこに向けて持って行くことが大事だと思います」
―海外組とコンディションのバラつきは?
「いや、それは感じませんね」
―本田選手に「3番がほしい」と言われた?
「ハハハ。はい」
―断ったのは?
「代表でずっと付けている番号なので。それは、まぁいろいろと(思いが)あると思うので」
―悔しい思いもあった。もう一度、3番でW杯?
「そういうわけではありませんけど……。今までもというか、ドイツ(W杯)からずっと付けてきた番号だったので。ここでコロッと変わるのも、どうかなと思ったので」
―どう断ったんですか?
「普通に(笑)。普通ですよ。自分のことなので、気持ちを伝えて断りました」

●DF内田篤人(シャルケ)
―右と左のバランス?
「左サイドは(香川)真司がいる分、キープができるので、そこはバランスを見てやりたいと思います」
―練習量は多いが本番を逆算している?
「そんなことは全然考えていませんよ。とりあえず元気です」

●DF吉田麻也(VVV)
―アジア杯、3次予選に続き、今回も最初のゴール?
「もちろん点は取りたいですが、まずは守備で無失点に抑えることを考えます」
―調整は?
「これからもう一山上げて、一回落とすんだと思う。練習メニューは監督が決めているので。オレが話すことはないので、金髪の人(本田圭佑)に聞いてください(笑)」
―クラブで結果が出ていないが、今野選手は大丈夫?
「大丈夫じゃないですか。もうベテランなんだから。代表になったら切り替える人はいるし、シーズン中だからコンディションも良いと思います」

●GK川島永嗣(リールス)
「日に日に練習の中でもテンションというか、試合に向けて雰囲気もよくなっている。コンディション的にもいい練習ができていると思う」
―オマーンの印象は?
「中東特有のイメージがある。ただ、初戦は大事になるので、どれだけ自分たちのペースでできるか。自分たちがいい準備をできるようにしたい」
―オマーンのGKアル・ハブシの印象は?
「プレミアリーグでやっているのを見ているし、素晴らしいGKだと思う。前回のW杯予選でも対戦している。相手が引いてくれば、スペースがつくれなくなるし、早い段階で、スペースのあるときに攻撃することが大事」
―カウンターも警戒が必要?
「攻撃の部分で自分たちがどういう形をつくれるか。実際の試合の中で、どうリアクションを取っていくかが大事だと思う。いい準備をして、相手の状況を見て、攻守に主導権を取ることが大事になる」
―前回の最終予選はプレーしていないが?
「前回、ピッチの上でプレーはできなかったけど、代表の一員としてプレーする誇りや喜びはあった。そのとき感じた気持ちをピッチで感じたいと思うし、その気持ちを全員が感じて、日本全体で感じていければと思う」

(取材・文 西山紘平、河合拓)

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