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代表合宿6日目、練習後の選手コメント

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 6月3日のW杯アジア最終予選・オマーン戦(埼玉)に向け、埼玉合宿中の日本代表は30日、合宿6日目の練習を行った。右太腿痛のため前日29日まで別メニュー調整だったDF伊野波雅彦(神戸)も全体練習に合流した。

以下、練習後の選手コメント

●FW香川真司(ドルトムント)
「相手はディフェンス中心にやってくると思うけど、その中でもウイークポイントは出てくる。そこを突いていければ。自分はボールを持ってから勝負というより、動きながらのプレーが持ち味。コンビネーションは前線ともだし、SBとも大事。ボールをうまく回しながらいつ仕掛けるのか。それをこれからの練習で確認したい」

●FW清武弘嗣(C大阪)
―最終予選のイメージは?
「全部が厳しい戦いだと思う」
―オマーンを想定した練習をした?
「そうですね。今日からやってきました。でも、何をやったかは言えないです」
―相手は引いてくる。
「相手がどうこうというよりも、自分たちのサッカーをできればいいと思う。勝つ気持ちとか走り切るといったことが大事になると思う」
―周りとの連係は?
「すごく毎日が刺激的だし、すごく楽しくやれている」
―海外組とやって?
「すごく刺激になるし、自分ももっとやれればいいなと思う」
―香川くんは?
「いや、すごいです」

●FWハーフナー・マイク(フィテッセ)
「出たらしっかりと自分の仕事ができるように。1トップに入ると思うので、点に絡めるようにがんばりたい」
―本田とのコンビネーションは?
「練習をすることでよくなると思う。自分は体を張って、(本田が)前を向けるようなボールを落とすことを意識しながら、ペナルティーエリア内が自分が勝負するところだと思う」
―埼玉スタジアムは代表デビューを果たした場所だが?
「特にない。チームが勝てればいい。それに自分が貢献できるようにがんばりたい」

●MF本田圭佑(CSKAモスクワ)
―相手の分析をした?
「そうですね。でも、俺自身は相手に左右されないように、なんとなく相手の感じをつかむぐらいなので。それぞれ、たぶんDFとかは相手の特徴とかを理解しているとは思うけど」
―明日以降、さらにオマーン対策の準備を?
「いや、戦術のところと気持ちのところは準備の仕方が全然違ってくる。戦術は全員がしっかり共通の意識を持ってやらないといけない。メンタルは直接自分のプレーにつながって来るから、しっかりとそろそろ雰囲気づくりをしていこうかなと思います」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「相手に先制点をやらせないようにしたい。最初の点を自分たちが取れれば、あとは流れの中で対応すればいい」
―セットプレーが大事?
「どの試合もセットプレーは大事。キッカーはノープレッシャーなので、いいボールさえ蹴ればチャンスになる。相手もすごいデカい選手がいるわけじゃない」

●DF長友佑都(インテル)
「戦術の確認、攻守の確認をかなりみっちりやった。ずっと戦術のことをやったので、体というより頭が疲れた。相手のストロングポイント、ウイークポイントを監督が指示して、それにしたがって動いた。守備もそうだし、攻撃も連動して動けば崩せる自信はある。だれとコンビを組んでも崩せる。それぐらい戦術をしっかりやった」
―後ろから押し上げて攻撃に厚みを持たせる?
「でもカウンターも気を付けないといけない。相手は速い選手もいる。カウンターに気を付けて、なおかつボールを保持して幅を持って攻撃していければ。メリハリが大事。相手も横パス、バックパスを狙っていると思うし、そこは気を付けないといけない。相手は引いて守ってくると思うけど、そういう相手には慣れたので(笑)。いいサッカーができるようにしたい」

●DF今野泰幸(G大阪)
「徐々にピリピリ感というか、緊張感が出てきた。いい練習ができているし、フィジカルもやっているので疲労は来ているけど、いい状態になってきていると思う」
―2月のウズベキスタン戦後「このまま最終予選に入るのは不安」と話していたが?
「不安は付き物。サッカーは何が起こるか分からないし、最終予選に簡単な試合はない。不安もあるけど、自信を持って臨みたい」
―アゼルバイジャン戦を欠場するまで全試合に先発してきたが、監督の信頼は感じるか?
「あまり意識しないでいる。一戦一戦負けられない試合が続く。試合に出ればチームのために貢献したいし、一戦一戦集中して、信頼に応えられるようにがんばりたい」
―最終予選のイメージは?
「本当に厳しい戦い。一瞬も気を抜けない戦いを覚悟している。前回の予選も1点差ゲームが多かった。難しい戦いになるのは覚悟している」
―オマーンの印象は?
「能力が高い選手も多いし、カウンターも持っている。カウンターに気を付けて、GKもプレミアリーグで活躍しているGKなので、みんなで組織的に攻めて早めに点を取りたい」
―吉田とのコンビは3か月ぶりだが?
「ブランクは感じないし、代表はそんなに頻繁に会えるものではない。そういう中でもやっていかないといけないし、それは言い訳にできない」
―今日からオマーン対策を始めた?
「相手がどういう攻め方をしてくるか、どういう守り方をしてくるか。そういうのをチラホラやった。ミーティングはやっていない」
―中東特有の難しさがある?
「相手選手の個人の特徴もある。監督は個人の特徴も言ってくれる。どういうところが穴になってくるか。そこを突けばチャンスになるというのも確認した。みんなはどうか分からないけど、相手の情報をもらうと、僕は一気に緊張感が高まる」

●DF槙野智章(浦和)
―練習は変わった?
「いや、特にないですよ。毎日ハードな練習をしています」
―ケガは大丈夫?
「ケガは問題ないです。あとは楽しくワイワイやっています。」
―意外なキャラクターはいた?
「変に新しく来た選手もいないし、特にありませんね」
―ひと足先にフットサル代表がW杯出場を決めました。
「準決勝は無失点で、川ちゃん(GK川原永光)も頑張ったみたいですね。一緒にプレーしたときもすごかったですからね。(フットサルを)一緒にやったとき、川ちゃんが守ったときはシュートコースがありませんでした。それだけ威圧感もあるし、川ちゃんの存在がそれだけチームにとって大きいのではないですか?」
―刺激になる?
「なりますね。あと、もう一回対戦したいですね。僕たちもW杯の出場権を獲得してから。Jリーグの選手は出れないんですか?」
―カズさんが出るかもしれないという話になっています。
「じゃあ、僕らにもチャンスがありますね。行ってみたいですけどね、そういうの。イベントとかで対戦するときはアピールしようかなと思います。経験は、川ちゃんとやったテレビでの試合くらいですけど(笑)。また、できたらいいですね」

●GK川島永嗣(リールス)
―昨日までの練習とは変わった?
「どういう練習をやっているか自分たちが一番理解していることが大事だし、内容ではなくて、練習の雰囲気もゲームに向かって良い雰囲気になってきている。試合が近づいていきている感覚は選手一人ひとりに出ているし、チームにも出ている」
―少し締まる感じ?
「そうですね」
―相手の情報も入ってきた?
「そうですね。でも、正直、自分たちが相手を分析していても、それ以外の部分が試合に出てくることもあるし、逆にそういうインフォメーションだけでなく、ゲームの中でどういうふうに柔軟に戦うかというのも大事になってくる。一つのことに固執せず、チーム全体で考えていけたらと思う」
―フットサル代表がW杯の出場権を得たが?
「試合の映像を見ることはできなかったけど、結果をニュースで読んで知っていたので、さっきグレさん(木暮賢一郎)にはメールを送りました。W杯出場もそうですが、グレさんとはずっと親しくしていて、いろんな話をメールとかでもしてきたので、うれしいですね。グレさんも何回かW杯に出ていて、いろんな意味でフットサルを牽引しているので、刺激を受けながら来ています。僕らもW杯出場権をつかみたいと思いますね」

(取材・文 西山紘平、河合拓)

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