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山形が今季最多5発勝利で首位奪取、次節は京都と上位決戦

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[6.2 J2第17節 山形5-1鳥取 NDスタ]

 モンテディオ山形が首位奪取!! 前節の敗戦で首位から3位へ転落した山形だったが、ホームでガイナーレ鳥取と対戦し、5-1で勝利した。開幕から6勝2分と無敗のホームで今季最多の5得点。勝ち点を36に伸ばすと再び首位に返り咲いた。なお、この日の結果により、引き分けて勝ち点「35」の京都は首位から2位へ後退。黒星を喫した2位・千葉は勝ち点「33」のまま、3位へ順位をひとつ落とした。首位奪還を果たした山形にとっては、1週間後に控える京都との上位決戦へ弾みのつく大きな勝利となった。

 前半39分、山形が先制点を奪った。MF宮阪政樹の右CKから、こぼれを展開。宮阪の右クロスをつなぎ、最後はPA右のDF石川竜也が浮き球パス。ファーサイドのDF石井秀典が頭で叩き込み、山形が先制に成功。前半を折り返した。

 後半には明治大出身のルーキー・宮阪が躍動。後半3分、ドリブルで仕掛けたFW中島裕希がMF実信憲明に倒されてFKを獲得する。ゴール正面ながら遠目の位置からのFKだったが、宮阪が右足で蹴り込んだボールは壁と壁の間を抜けると、ゴール左へ吸い込まれた。宮阪の今季4点目で2-0と差を広げる。さらに5分後の後半8分、同じような位置でFKを獲得すると、またもキッカーは宮阪。落ち着いて蹴りいれたボールは、ゴール左へ吸い込まれ、ゴールネットを揺らした。宮阪が直接FKで2点を突き刺し、3-0とダメを押した。

 それでも後半11分には鳥取が意地をみせる。横パスを受けた実信がPA手前、ゴール正面から強烈なミドルシュート。豪快にゴールネットを揺らした。1点を返した鳥取は勢いづくが、その後は痛すぎる展開が待っていた。

 後半18分、カウンターからドリブルで仕掛けてきたFW山崎雅人をPA内でDF尾崎瑛一郎が倒してしまう。このプレーで尾崎は一発退場。獲得したPKは中島が冷静に決め、山形が4-1とリードを広げた。数的不利となった鳥取はさらに苦しい状況に追い込まれた。

 山形の勢いは止まらず。後半30分には今季最多の5点目。FW太田徹郎の右クロスに飛び込んだ中島がヘディングシュートを決めた。中島にとっては、この日2点目。5-1と試合を決定づけた。2戦連続5失点となった鳥取の選手たちは意気消沈。数的有利の山形が最後まで押し込み、大勝を飾った。

 試合後、直接FKで2得点を奪った宮阪は「前日から練習していたFKだったので」と淡々とコメント。今季最多の5発勝利にも「まだまだ決めないといけないところが沢山あったので。そこを決めて、もっと大勝したかった」と貪欲に語った。

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