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途中出場の栗原が代表初ゴール、オーストラリア戦先発もアピール

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[6.8 W杯アジア最終予選 日本6-0ヨルダン 埼玉]

 試合終了間際、後半44分の場面だった。左CKのチャンス、MF中村憲剛のショートコーナーからDF長友佑都が上げたクロスに、DF栗原勇蔵(横浜FM)がファーサイドで頭を合わせた。ヨルダン守備陣の頭上を越えて叩き下ろしたシュートは見事ゴールへ吸い込まれ、6-0という圧勝のとどめとなった。出場11試合目にして生まれた代表初ゴール。「ああいう状況(5-0)だったけど、うれしいっす」と照れくさそうに笑った。

 DF吉田麻也(VVV)のアクシデントでめぐってきた出場チャンスだった。前半44分、その前のプレーで右ひざを痛めていた吉田が足を押さえてうずくまった。すでにスコアは4-0、しかも相手は10人。だが、油断はできない。

「ハーフタイムがいいアップ時間になった」と振り返った栗原だが、後半はチーム全体の足が止まり、栗原とDF今野泰幸のCBコンビもずるずるとラインを下げた。その結果、前半は相手シュートをゼロに抑えたのに対し、後半は6本打たれてしまった。

「しっかり守ろうと思ってやっていたけど、後半は課題。自分から声を掛けて(前から守備に)行かせるようにしないといけない」と反省が口を突く。

 負傷の吉田は試合終了後にチームを離脱し、オーストラリア遠征には帯同しないことになった。ザッケローニ監督は5-0となったあとの後半27分にDF伊野波雅彦(神戸)も投入しているが、栗原に先発のチャンスが訪れる可能性は高そうだ。

「オーストラリア戦? うーん……すぐ試合だから自分が出るチャンスが回ってくる可能性があると思うので、しっかり準備してやれればと思う」

 3連戦の最後に控える最大の難敵。高さのあるオーストラリアに、栗原が立ち向かう。

(取材・文 矢内由美子)

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