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清水が決勝トーナメント進出、白崎のプロ初弾など3発勝利

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[6.9 ナビスコ杯B組第6節 清水3-1大宮 アウスタ]

 ナビスコ杯のグループリーグ第6節が9日に各地で行われた。4戦4勝でB組で首位に立つ清水エスパルスはホームですでに敗退の決まっている大宮アルディージャと対戦。引き分け以上でグループ2位以内が確定する一戦で3-1の勝利を収めると、グループリーグ突破を決めた。

 前節の札幌戦でMF石毛秀樹とMF河井陽介がプロ初ゴールを奪ったが、今節はそれに続く形で途中出場のFW白崎凌兵がプロ初ゴールのダメ押し弾。試合後には「なかなか点を取ることができなくてファンの皆さんを待たせてしまったし、自分も悔しかった。ようやく点を取ることができて良かった」と笑顔。「(清水には)歳が近い人がいっぱいいるので、そんな中で切磋琢磨してやっていきたい」と意気込んだ。

 試合は序盤こそ大宮に攻め込まれる時間があった。大宮は立ち上がりからFW長谷川悠を的に攻めにかかる。前半16分には右サイドから攻め込むと、最後は長谷川がシュートを放つ。しかし枠を捉えることはできない。それでも同36分、大宮が先制点を奪った。右サイドスローインからMFチョ・ヨンチョルが素早くリスタート。パスを受けたMF東慶悟が右サイドゴールライン際からクロスを上げる。走り込んでいた長谷川が右足シュートを叩き込んだ。大宮が1-0と先制に成功した。

 しかし前半終了間際の41分に清水がセットプレーから同点に追いつく。右サイドからのFK、DF李記帝が蹴り込んだボールにDF平岡康裕がゴール正面で合わせてヘディングシュート。豪快に叩き込み、1-1と試合を振り出しに戻した。そのまま前半を折り返す。後半に入っても、なかなか互いに勝ち越しゴールは生まれない。大宮は後半7分、正面から崩しにかかるとヨンチョルのパスを受けた長谷川が一度は体勢を崩しながらもシュートを放った。これはGK山本海人に止められる。2度目のリードはかなわない。

 その後は徐々に清水が攻勢を強めていった。後半18分に清水は2人を同時に交代。FW高原直泰とMF小林大悟に代えて、FW高木俊幸とMF杉山浩太をピッチへ送った。FW石毛秀樹らが高木らと連動して仕掛けていった。すると後半25分、杉山の縦パスにPA内へ抜け出したFW大前元紀をDF深谷友基が倒してしまい、一発退場。清水はPKを獲得する。自ら手にしたPKを大前が蹴り込む。ゴール左隅を狙った右足シュートはゴールネットを揺らした。清水が2-1と逆転に成功した。

 さらに後半37分には石毛に代わって、白崎がピッチへ送られる。すると後半43分、ドリブルで仕掛けた白崎がDFをかわしてPA内へ切れ込むと思い切りよく左足シュート。ゴール右へ吸い込まれ、白崎のプロ初ゴールが生まれた。そのまま3-1で試合は終了。清水がグループリーグ突破を決めた。

 試合後、PK獲得で2点目を決めた大前は「浩太くんからいいパスがきたので。でももっと2点を取りたかった」と貪欲にコメント。「それでも3点を取って勝てたことは良かったと思う」と話すと勝利に安どの表情を浮かべていた。

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