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[総理大臣杯]ポゼッションスタイルで強さ発揮の国士舘大が中央大に逆転勝ち!

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[6.10 総理大臣杯関東予選3位決定戦 中央大1-2国士舘大 西が丘]

 「アミノバイタル」カップ2012 第1回関東大学サッカートーナメント大会3位決定戦で中央大と国士舘大が激突。国士舘大がMF金子昌広(4年=正智深谷高)の決勝ゴールによって2-1で逆転勝ちした。両チームなど今大会の上位8チームが第36回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(7月8日開幕)に出場する。

 先制したのは中大だった。前半17分、PAで右サイドのMF田仲智紀(4年=浦和ユース)とのワンツーを通したFW奥山慎主将(4年=帝京高)が右足で鮮やかな先制ゴールを流し込む。だが、国士大は29分、ゴール正面左寄りの位置で獲得したFKをMF佐藤優平主将(4年=横浜FMユース)が直接右足で決めて同点に追いついた。

 MF六平光成(4年=前橋育英高)を負傷で欠く中大だったが、それでも田仲を中心としたパスワークと一発で相手の背後を取る攻撃で国士大から決定機をつくった。だが43分に奥山のポストプレーから田仲が放った左足シュートがクロスバーを叩くと、後半は運動量とポゼッションで上回った国士大が流れを引き寄せる。

 10分、PAやや外から佐藤が出したループパスでディフェンスラインの背後を取った金子が冷静に右足シュートを流し込み勝ち越し。中大はMF砂川優太郎(2年=広島ユース)が個人技で右サイドを打開し、クロスをFW皆川佑介(3年=前橋育英高)が収めるところまではボールを運んでいたものの、強さと好フィードを見せていた1年生CB仲島義貴(神戸U-18)と今瀬淳也(2年=市立船橋高)の両CB中心に堅い国士大守備陣の前に後半はシュート2本に終わり、追いつくことができなかった。

「走り負けしました。守備意識をもっと高めないといけない」と反省した中大・奥山に対し、国士大の佐藤は「今年はボールを持つことにこだわっている。(昨年までと)変わってきました。そこはみんなが意識しているところです。あとは夏どれだけできるか、2週間どれだけ詰められるかだと思います」。国士大は今大会、大学選手権王者の専修大に4-3で撃ち勝ち、リーグ戦で首位を走る中大に攻め勝った。好内容だった今大会のサッカーをさらに高めて全国大会に臨む。

[写真]後半11分、国士舘大MF金子が決勝ゴール
(取材・文 吉田太郎)

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