beacon

3週間ぶり再開のJ1、仙台が4発勝利で首位キープ

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.16 J1第14節 仙台4-1札幌 ユアスタ]

 3週間ぶりに再開したJ1は16日、各地で第14節を行った。首位ベガルタ仙台はホームで最下位コンサドーレ札幌と対戦し、4-1で勝利した。FW柳沢敦が2得点の活躍をみせると、FWウイルソンも3戦連続弾。途中出場のFW中原貴之もゴールを決めるなど攻撃陣が躍動をみせた。5月26日に行われた前節・川崎F戦で3戦ぶりの黒星を喫した仙台だったが、今季14試合目にして早くも勝ち点を30に伸ばすと首位をキープした。

 FW赤嶺真吾、MF関口訓充、DF上本大海ら主力3選手を故障で欠く仙台。2トップは柳沢とウイルソンが務め、CBでは渡辺広大を起用した。対する札幌はFW大島秀夫が1トップを担い、最終ラインでDF岡山一成が今季初出場を果たした。

 仙台の攻撃を耐え忍んでいた札幌だったが、前半終了間際のロスタイム2分に試合は動く。ウイルソンの右クロスをファーサイドの柳沢がヘディングシュート。これがゴール前右のMF山本真希に当たると、ボールはゴールネットへ吸い込まれた。記録上はオウンゴールではなく、柳沢の得点となった。柳沢にとっては今季初得点であるとともに、仙台加入後は初となる本拠地・ユアテックスタジアムでのゴール。仙台が先制に成功し、1-0で前半を折り返した。

 リードを奪った仙台は後半も果敢に仕掛ける。後半開始2分には早くも追加点。MF富田晋伍の縦パスに右サイドへ抜け出したMF太田吉彰が中央へ折り返す。走り込んできた柳沢が右足ダイレクトで叩き込んだ。柳沢の今季2点目で2-0と差を広げた。しかし2分後にはアクシデントから失点。MF河合竜二が蹴り込んだロングボールをDF鎌田次郎がクリアミス。頭で流したボールはゴールネットを揺らしてしまった。2-1と1点を返される。

 それでも失速しない仙台は後半11分に3点目。富田が中央でボールを奪取。すかさず右サイドへパスを送る。これを受けたMF梁勇基が右クロス。ニアサイドに飛び込んだウイルソンが合わせて、頭で叩き込んだ。ウイルソンの3戦連続弾が決まり、3-1と再び2点差に広げた。後半22分には柳沢に代わって、FW中原貴之を投入。すると出場から5分後の後半27分、中原が起用に応えた。梁の右CKに飛び込むとゴール正面からヘディングシュート。4-1と試合を決定づけた。そのまま試合は終了し、仙台が勝利。首位の座をキープした。

 試合後、2得点を決めた柳沢は「自分の特徴としてはポストプレーで周りを活かしながらゴール前に入っていく動きを意識していた」とコメント。本拠地・ユアスタで初ゴールが決まったことには「なかなかゴールが生まれなくて、ようやくユアスタでゴールが生まれて良かった。最高に嬉しいですが、まだシーズン途中なので爆発したいのは抑えて次の試合に向かっていきたい」と話すと笑顔をみせた。

TOP