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[EURO]チェコがA組首位通過、ホスト国・ポーランドは敗退

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[6.16 EURO2012 GL・A組第3節 チェコ1-0ポーランド ブロツラフ]

 EURO2012(欧州選手権)は16日、大会7日目を迎えてグループリーグA組の最終節2試合を行った。2位チェコと3位ポーランドの一戦は、後半27分にMFイラチェクが決めたゴールが決勝点となり、1-0でチェコが勝利した。もう一方の試合では、前節終了時点では首位のロシアがギリシャに敗れたため、チェコがA組首位で2大会ぶりとなるグループステージを突破。ギリシャが2位通過となった。一方、ホスト国のポーランドは3戦白星なし(2分1敗)で大会を終え、グループステージで姿を消した。

 ともに勝てば無条件でグループステージ突破が決まる一戦。チェコは前節のギリシャ戦から先発を一人変更。ギリシャ戦でアキレス腱を負傷したMFロシツキーがベンチスタートとなり、代わってトップ下にはMFコラージュが入った。一方、ここまで2戦2分のポーランドは前節・ロシア戦と同じ先発メンバーで試合に臨んだ。

 立ち上がりからポーランドが果敢に攻める。前半10分には相手最終ラインのミスを突き、敵陣中央でボールを奪取。MFブラスチコフスキがDFを引きつけ、PA左へパスを送る。これを受けたFWレワンドフスキがドリブルで持ち込み、シュートを狙うが枠を外れた。同12分には右サイドで仕掛けたブラスチコフスキがDFリンベルスキーに倒され、FKを獲得した。MFオブラニアクがニアサイドへ蹴り込んだボールは、DFカドレツが頭でクリア。こぼれを拾ったDFブニシュがミドルシュートを放つがポスト右へ逸れた。

 対するチェコは中央でボールキープできずに、なかなかリズムをつかめない。バイタルまで持ち込めない場面が続く。左サイドからMFピラージュが突破を仕掛けるものの、シュートで終わることはできず。幾度かドリブルで持ち込み、自らシュートを放ったが枠を外れた。前半37分には後方からのパスにオフサイドラインぎりぎりでFWバロシュが抜け出し、シュートを狙うがGK正面。得点は生まれない。0-0で前半を折り返した。

 しかし、後半に入ると流れは一変。チェコが試合の主導権を握る。後半は立ち上がりからセットプレーでチャンスの連続。後半19分には左サイドからMFプラシルが蹴り込んだFKにファーサイドのDFシボクが合わせて、ヘディングシュート。決定的な場面だったがGKティトニの好セーブに阻まれた。

 その後もカウンターからチャンスの連続。すると後半27分、敵陣中央でMFヒュブシュマンがボールをカット。素早く攻め上がると、前線のバロシュへパスを送る。中央のバロシュがDFを引きつけると、PA左へパス。これを受けたイラチェクが冷静な切り返しでDFをかわすと、右サイドからスライディングしてくるDFを横目に右足シュートを流し込んだ。イラチェクの2戦連続弾が決まり、チェコが1-0と先制点を奪った。

 引き分けでも敗退が決まるポーランドは、立て続けに選手交代。失点直後の後半28分にオブラニアクとムラフスキに代わり、MFミエジェイェフスキとFWブロジェクを投入し、2点を奪いに行く。しかしゴールは遠い。後半40分には右クロスから最後はDFバシレフスキがヘディングシュート。得点にはつながらない。同44分には右クロスにレワンドフスキが頭で合わせるが、GKチェフに阻まれた。ここで獲得した右CKもシュートで終われない。終盤の猛攻も実らず、そのまま試合は終了。チェコが1-0で勝利し、グループステージ突破を決めた。


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