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鳥取“後輩”に敗れ、6連敗・・・松本が船山V弾で6試合ぶり白星

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[6.17 J2第20節 鳥取0-1松本 とりスタ]

 17日、J2第20節が行われ、20位・ガイナーレ鳥取対16位の松本山雅FC戦は、FW船山貴之の決勝ゴールによってアウェーの松本が1-0で勝った。

 5連敗中の鳥取と第14節の岐阜戦(1-0)を最後に5試合勝利のない松本との戦い。J2参戦2年目でJの先輩として負けられない鳥取は、FWキム・ソンミンのミドルシュートや右SB尾崎瑛一郎のオーバーラップ、1ボランチ気味に位置するMF吉野智行の飛び出しから松本ゴールを破ろうとする。
 
 だが、試合の主導権を握っていたのは、堅守速攻から右サイドのMF玉林睦実と左の鐡戸裕史の両ワイドがチャンスに絡む松本の方。そして前半33分、そのサイド攻撃で先制点を奪った。松本は中盤から右サイドへ展開すると、玉林がライナー性のクロス。両チームの選手がニアサイドで交錯したが、主審のホイッスルは鳴らず、背後からフリーで飛び出した船山が難なく頭でゴールへと押し込んだ。

 船山の10試合ぶりのゴールでリードを奪った松本は後半、ボールを支配し、決定機をつくり続ける。10分には右クロスのこぼれ球をFW塩沢勝吾がダイビングヘッド。14分には相手DFのクリアボールをPA内左中間で拾った塩沢が左足を振りぬいた。そして直後には左CKからニアサイドへ飛び込んだCB飯田真輝が打点の高いヘディングシュート。だが、ワンバウンドしてゴールを捉えたこの一撃をゴールの外へはじき出すなど、鳥取GK小針清允がビッグセーブを連発して追加点を許さない。

 守護神の好守によって1点差で食い下がった鳥取は、21分にゴール前の混戦からFW住田貴彦が右足ボレーへ持ち込むなど反撃し、交代出場のFW福井理人が運動量多く相手ディフェンスラインの背後を狙っていた。だが、押し込んでいた試合終了間際にMF美尾敦が放った左足シュートもゴールを捉えず完封負け。“後輩”の松本にも敗れ、泥沼の6連敗となってしまった。

 決勝点を決めたほか、ポストを叩くFKも放った松本の船山はヒーローインタビューで「なかなか勝てない時があった。勝つことができってよかった」。そして反町康治監督は「相手のミスに助けられましたけれど、ゼロで抑えたことと先制することができたことは良かった。でもまだまだやらないといけないことはいっぱいある」。これでJ2参入1年目で6度目の白星を挙げた松本だが、チーム力向上のためにどん欲に成長を目指していく。

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