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[Y☆voice184]桐蔭学園DF冨澤右京「自分たちでも十分行ける。全国に出て優勝したい」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第184回目は桐蔭学園高(神奈川)のDF冨澤右京選手(3年)です。

 爆発的なオーバーラップとパンチ力十分の左足に注目の高校年代屈指の左SB。全国高校総体連覇と選手権日本一を狙う桐蔭学園の柱の現在の武器と課題とは?(取材日:6月17日)

―総体予選はここまでの2試合、苦しい試合だったが、良い面も出せている
「自分たちは失点しないことを意識している。去年は点を取られても取り返して勝てていたんですけど、今年は失点したら勝てないチーム。だから、まず失点しないことを意識している。去年は結構攻撃的だったんですけど、今年は守備も攻撃も意識して、守備も強くして、攻撃も強くして点に絡んでいけるようなチームを目標にやっている」

―きょうの試合では、冨澤選手自身も何度も横浜創学館の佐藤選手の突破をカバーしていた
「あの6番(佐藤)を1対1にさせると怖いので、そこを自分がカバーしてやらせないことを意識してやっていました」

―冨澤選手は攻撃力も魅力
「守備も頑張りながら、前も意識してチャンスだと思ったら前に出て行ってチャンスをつくることが自分の役割だと思う。きょうも出せたと思います」

―春先、チームは苦戦した
「自分も怪我が多くて、悩んでいた時期もあった。チームも状態が悪くて『このままで大丈夫かな』と心配もあったんですけど、プリンス(リーグ関東)で桐光(学園)に勝ったり自信はついてきている」

―タレントは昨年より落ちると思うが
「チームとしては去年と同じでパス回しを意識している。練習からパス回しを意識しているんですけど、それが試合でいい具合に出ている。課題はボールは回っているけれど、ゴールまで行けないことが多いこと。そこはしっかりと崩さないといけない」

―冨澤選手は去年の全国優勝をレギュラーとして経験している。自信は
「自信は凄いあります。この2試合をやってきて自分たちでも十分行けると思いましたし、去年と変わらず全国に出て優勝したいです」

―昨年の日本一で得たものとは
「凄い自信になりました。去年優勝していることで、今年は自分も優勝しているという自覚を持ってやらないといけないと思いますし、今はそういう自覚を持ちつつ、チームを引っ張っていく存在になれていると思います」

―きょう戦った横浜創学館には練習試合で2度負けていた
「去年もやっているんですけど0-1、今年は0-5で負けていた。やっぱり守備が全然ダメだったけれど、上手く課題を克服できたのが良かった」

―改めて冨澤選手の武器とは
「自分の武器はスピード。スピードで突破してシュート打ったり、クロスを上げたり、自分からチャンスを作れると思うし、攻撃は始まると思うので、そこで貢献したいと思います。あとロングボール。キック力もあるし、正確性もあると思う」

―逆に課題は
「試合終盤になると、ミスが出てくる。自分もそうですけど、チーム全体でミスが出てきているので集中を切らさないようにすれば、いいところにいけると思います」

―長い距離を何度もスプリントするため、きょうは足が攣る直前だったようだが
「昨日も延長戦まで行って攣って交代してしまった。(負担は大きいが)でもやらないといけない。自分が頑張ることでチーム全体が良くなっていくと思うので走りたい。去年のように上手くいかないことはたくさんあるんですけど、今いるメンバーと上手くあわせながらやっていかないといけない。最初は合わずに悩んでいたんですけど、試行錯誤しながらやって良くなってきた」

―今年の目標を
「インターハイ2連覇。選手権は去年、東に負けて出れなかったので、やっぱり選手権も出て活躍したいです。あとプリンスリーグもできれば優勝目指して。現在は下の方ですけど、ここから後半戦這い上がって上の方にいきたいです」

―将来についてと目指している選手は
「大学に出て、プロになりたいです。目標は長友選手です。長友さんは凄い。あの運動量は凄い。試合終盤になっても切れないですから」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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