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ロンドン五輪へ、“成熟”の名古屋FW永井が2発!3戦5ゴールの大暴れ

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[6.27 J1第9節 G大阪2-2名古屋 万博]

 AFCチャンピオンズリーグの影響によって開催されていなかったJ1第9節2日目の2試合が行われ、暫定16位のガンバ大阪と同8位の名古屋グランパスが対戦。名古屋はロンドン五輪日本代表候補FW永井謙佑の2ゴールで2点を先取したが、G大阪は1点差で迎えた後半28分にMF二川孝広のバースデーゴールで同点に追いつき、2-2の引き分けに持ち込んだ。

 ロンドン五輪代表のエースへ、永井が3戦連発だ。前半8分、名古屋は敵陣中央からFWケネディが右サイドへ展開すると、右SB田中隼磨がPAへクロスを放り込む。ファーサイドへ走りこんだケネディが打点の高いヘッドで折り返すと、右サイドから飛び込んだ永井が左足ダイレクトで先制ゴールを叩き込んだ。

 これで3試合連続ゴール。前節の試合後会見でストイコビッチ監督が「今の彼はとても順調に仕上がっていて、"成熟"を感じさせるサッカーをしています。五輪代表チームにとっても、彼の今のコンディションはとても良いニュースだといえるでしょう。スタジアムの皆さんも彼のスピードを生かしたスペースに侵入する動きを期待していると思います」(名古屋より)と評していた永井の爆発は止まらない。
  
 前半18分、名古屋は左中間のMF藤本淳吾が左足でPAのケネディにピンポイントのアーリークロス。これをケネディが胸でスペースへ落とすと、DFを置き去りにして飛び込んだ永井が右足で2点目のゴールを流し込んだ。これで最近3試合で5ゴール。エースとして期待されながらアジア最終予選では1ゴールに終わった快足ストライカーが、7月2日の五輪代表メンバー発表へ向けて非常にいいパフォーマンスを続けている。
 
 ただ、名古屋は試合で勝ちきることができなかった。日本代表MF遠藤保仁をトップ下に配置する4-2-3-1システムで試合に臨んだG大阪は、遠藤が絶妙なポジショニングと1タッチパスで攻撃を加速させ、左サイドではMF倉田秋が鋭いドリブルで存在感を放つ。そして前半25分、右CKのこぼれ球をMF武井択也がPAへ入れると、CB中澤聡太が頭でゴールへと突き刺した。

 オフサイドぎりぎりで名古屋が猛抗議するほど微妙なゴールだったが、2失点で勢いを失いかけていたG大阪はこの追撃ゴールで息を吹き返した。37分にはインターセプトからFW佐藤晃大が独走。前半終了間際には遠藤の右クロスを佐藤が頭で合わせる。

 後半開始から新人MF阿部浩之を投入し、遠藤をボランチに下げたG大阪は攻撃の迫力を増す。開始直後に倉田が放った右足ミドルはGK楢崎正剛の手を弾き、ゴールマウスを直撃。10分、25分にも阿部の強烈なシュートがゴールを襲った。名古屋は9分にSB阿部翔平の左アーリークロスに飛び込んだFW金崎夢生が決定的なヘディングシュートを放ったが、クロスバーに阻まれて突き放すことができなかった。

 逆にG大阪は28分、右CKのセカンドボールを名古屋が大きく蹴り出せず、PAやや外にこぼれる。これを二川が右足で同点ゴール。この日32歳となったベテランMFの一撃で同点に追いついたG大阪が、ホームで勝ち点1をもぎ取った。

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