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神戸が公式戦4連勝、決勝点で"バロテッリ"パフォの都倉「アレを焼き付けておけと言われて…」

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[6.30 J1第16節 川崎F0-1神戸 等々力]

 ヴィッセル神戸は敵地で川崎フロンターレと対戦し、FW都倉賢のゴールで1-0で勝利した。これで公式戦4連勝で5戦負けなし(4勝1分)と好調をキープ。一方の川崎Fは2戦連続無得点での2戦勝ちなし(1敗1分)とゴールから遠のいている。

 決勝点が生まれたのは後半32分だった。PA手前、ゴール正面でDF北本久仁衛からのパスを受けた都倉がドリブルから左足を一閃。豪快な左足シュートはゴールネットへ突き刺さった。相手GKも身動きが取れない一撃。ゴールが決まると、素早くユニフォームを脱いでの"仁王立ち"。28日に行われたEURO2012(欧州選手権)の準決勝、イタリア対ドイツ戦でFWマリオ・バロテッリが2点目のミドルシュートを決めた後に行ったパフォーマンスを再現すると、バロテッリ同様に警告を受けた。

 試合後、都倉はこの一連のパフォーマンスについて「この間のEUROでバロテッリが豪快なシュートを決めていて、丁度みんなで昼ごはんを食べているときにその映像があって。西野さんがアレを焼き付けておけって言っていたので。シュートのことなんですけど……パフォーマンスも焼き付いていたので」と説明。「まぁ何はともあれチームが勝てて良かったです」と言うと爽やかな笑顔をみせた。

 この日の神戸はMF大久保嘉人が累積警告による出場停止、さらに2戦連発中のMF小川慶治朗が肺挫傷で離脱中。2トップは都倉とFW吉田孝行が組んだ。対する川崎Fはルーキーの田中淳一を先発に抜擢。本来のFWではなく、左SBで起用された。

 立ち上り、チャンスをつくったのは神戸だった。前半4分、右サイドからMF野沢拓也のFK、北本が頭で合わせたがオフサイドの判定。得点は認められなかった。その後は川崎Fがチャンスを迎える。オーバーラップした田中淳が左クロス。相手DFのクリアミスから最後はFW田坂祐介がシュートを放つも、クロスバー上方へ外れた。前半18分には野沢が強烈なミドルシュートを打つも、GK西部洋平が弾くとクロスバーを叩く。互いにゴールは生まれない。

 後半に入り、川崎Fは田中淳が左サイドを駆け上がり、自らシュートを打つもサイドネットへ外れる。対する神戸は吉田や都倉が決定機を迎えるがシュートを打つことはできず。時間だけが過ぎていった。しかし、こう着状態で迎えた後半32分に都倉が鮮やかな決勝点。これを守り切った神戸が1-0で勝利した。

 決勝弾の都倉は「前回のナビスコ杯など消極的になっている場面があったので。西野さんからも周りを気にしないで自分の良さに集中してやれと言われて。それが自分のなかで自信になって今日はできた」と試合を振り返った。公式戦4連勝の神戸、どこまで快進撃を継続できるか。

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