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サプライズは攻撃陣…U-23日本代表・関塚監督「もうやるしかない」

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 日本サッカー協会は2日、ロンドン五輪に出場するU-23日本代表の登録メンバー18人を発表した。予備登録メンバー35人から最終メンバー18人+バックアップメンバー4人に絞り込んだ今回の選考。関塚隆監督が読み上げたリストの最後で、会見場に詰めかけた報道陣からどよめきが起こった。

 4-2-3-1を基本布陣とする関塚ジャパンにおいて1トップのレギュラーを争うと見られていたFW指宿洋史(セビージャ・アトレティコ)、FW大迫勇也(鹿島)がそろって落選。代わってFW杉本健勇(東京V)が18人に滑り込んだ。

「前の選手の組み合わせは非常に考えた。日本の良さである距離感のところ、そして個人でのサイドの縦への突破が一番大事になってくる。その中で高さ、そしてゴール前の迫力というところで杉本に期待している。非常に足も振れるし、連続した動きもできる。そのあたりも期待している」

 杉本の選考理由をそう説明した関塚監督。タレントぞろいの攻撃陣では、他にも予備登録からA代表にも選ばれているFW宮市亮(アーセナル)、FW原口元気(浦和)が漏れ、FW山崎亮平(磐田)、MF高木善朗(ユトレヒト)、MF水沼宏太(鳥栖)が落選した。

「1.5列目から前にはポテンシャルの高い選手がそろっている。しっかりと我々がやってきたものを引き出せる組み合わせというのを、これからの3試合でバリエーションも含めてつくっていく。それぞれの良い部分を出しながら、チームとして機能するように持っていきたい」

 オーバーエイジを含めた18人でのチームづくりの時間は限られている。11日に東京・国立競技場で行われるニュージーランドとの壮行試合に向けた合宿は8日からスタート。現地入り後の18日のベラルーシ戦、21日のメキシコ戦を含め、無駄にできる時間はない。

「ここまで来たら、もう『やるしかない』という気持ちでいる。オーバーエイジを含めたキャンプは8日から始まる。(26日のグループリーグ初戦の)スペイン戦までにしっかりとやるべきことをやって、チームとしての一体感を持って本大会に向かいたい」。関塚監督は終始、厳しい表情を崩さず、ロンドンへの意気込みを語った。

▼U-23日本代表のロンドン五輪メンバー18人はこちら

(取材・文 西山紘平)

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