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U-23代表合宿初日、左SBに入ったDF徳永「どこでもやるのが自分の特徴」

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 U-23日本代表は、11日に行われる壮行試合のニュージーランド戦に向けて、東京都内で8日から合宿を開始している。OAで同代表に招集されたDF徳永悠平(F東京)は、フォーメーション練習の中で終始、左SBに入ってプレーした。多くの選手が前日にJリーグの試合を戦っていたこともあり、全体的に軽めのメニューだったが、DF山村和也が「(OAの選手は)パススピードとか速い感じがした」と話すなど、U-23の選手にも印象に残るプレーを見せた。

 練習前には、関塚隆監督と話し、その際に「『ナビスコ杯の決勝で(川埼Fと)戦ったときも、左SBをやっていたから大丈夫だろう』と言われました」と、この日の練習で左SBに入った経緯を明かした。

 徳永は、守備の万能選手ではあるが、今シーズンのF東京では左SBでプレーしていない。それでも「どこでもやるのが自分の特徴なので、しっかり良さを出していきたいと思います。今も右SBをやっているので、最近は(左は)やっていませんが、経験があるので」と、周囲の不安をよそに、問題ないと強調した。

 チームの雰囲気について徳永は「ノリが若いですよね。若くて楽しくやっているなと思いましたし、自分が年を取ったなと感じました」と苦笑しながらも、「自分もノリが若いタイプではないけれど、互いの特徴を互いに分かっていけばいいし、多くの選手と話していこうと思っている」と、積極的にコミュニケーションをとっていくと語った。

 その助けとなるのが、F東京でのチームメイトであるGK権田修一だろう。権田とは、全体練習後のクールダウンの際に一緒にグラウンドの周りを走り、チームの様子を聞いていた。

「同じチームでやっているので、自分も(権田からは)情報を聞きやすい。今日は戦術やチームのことを聞いていました。自分がチームの戦術に合わせることが一番大事だと思います。このチームがここまで積み上げてきたものあるので、そこにうまく入っていけるようにやっていきたい」と、予選を戦ったチームをベースに、プラスを加えたいという意気込みを語った。

 合宿期間は短いが、その中でどれだけチームに溶け込み、不慣れなポジションでも自身の良さを出せるか。チーム最年長のDFが、ピッチ内外でどれだけの適応力を見せるか、注目される。

(取材・文 河合拓)

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