beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[MOM190]阪南大FW河田篤秀(2年)_関西の逸材FW、圧巻の1G1A

このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年度第36回総理大臣杯全日本大学トーナメント
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.8 総理大臣杯1回戦 平成国際大0-2阪南大 J-GREEN S9]

 怪我に苦しんできた逸材FWが初の全国で1得点1アシストの大暴れだ。阪南大のFW河田篤秀(2年=阪南大高)はタレント軍団で1年時から先発を任されるなど期待されてきた注目ストライカー。この日は0-0の後半20分に「全力で行ってこい」と送り出されると、いきなり鋭いターンでDFを振り切り、クロスバー直撃の一撃を放つ。そして40分には右サイドを抜群のスピードで打開すると、ゴール前へ飛び込んできたFW工藤光輝の足元へ完璧なラストパスを通して先制点をアシストした。

 このアシストもインパクト十分のプレーだったが、4分後に決めた全国初ゴールは圧巻だった。44分、阪南大はFW泉澤仁が前線へ滞空時間の長いフィード。すでに平国大DFが落下点に入っていたが、強引に競りに行った河田は不利な体勢での跳躍ながらも相手を弾き飛ばすと、こぼれ球にいち早く反応して右足でダメ押しゴールを叩き込んだ。平成国際大を沈黙させたゴールについて河田は「ボクは先制点よりもあっちの方がうれしいですね。キレイにつないで来たものよりもああやって、「行ってこい」というようなボールを決める方がうれしい」と微笑んだ。

 自分のストロングポイントについて「無理に行く、とかそういうところですかね。普通いかんところにいくところ。身体の強さもあると思うんですけど、技術で抜くよりは無理やり身体で行くところが武器やと思います」と河田。須佐徹太郎監督が「スタミナも凄い。長距離も速いんです」というFWは堅守の平国大を「普通、いかないところ」から個で破って2得点をもたらした。

 エースとして高校選手権大阪府大会決勝へ進出した阪南大高から阪南大進学後、すでに左足第5中足骨を3回骨折し、2度手術。これまで満足にプレーすることができなかった。ただ、今回の総理大臣杯に間に合わせるために、早朝の走りなど連日2部練習を敢行。練習試合での出場時間を増やすなど、急ピッチで仕上げてきた。本人も認めるとおり、まだ身体はベストまで上がってきていない。それでも「チームはもちろん優勝狙っているので、できるだけ迷惑かけんように。そして点を取れればいいです」と謙虚に誓ったダイナミックなストライカーが、阪南大に日本一をもたらす存在となる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第36回総理大臣杯 

TOP