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U-23代表合宿2日目、練習後の選手コメント

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 男子五輪代表が9日、都内で合宿2日目を迎え、本格的なトレーニングを開始した。前日のJ2の試合に出場したFW杉本健勇(東京V)、DF大岩一貴(千葉)もチームに合流。チームは11日に、東京・国立競技場でのニュージーランドとの壮行試合に臨む。

以下、練習後の選手コメント

●MF扇原貴宏(C大阪)
―本格的な練習が始まった?
「そうですね。久しぶりというか、トゥーロンにも来ていなかった人も合流して、もう一度チームとしてやることを確認できたので、明後日に向けて良い準備ができたんじゃないかなと思います」
―試合は止めながらやった?
「はい。止めながらですね。確認しながら」
―メンバーも入れ替えながら?
「はい」
―できた部分、もう少し詰めたいところは?
「試合を止めながらやったので、守備の確認だったり、攻撃のボールの運び方とかを、ある程度確認できましたし、みんなでコミュニケーションを取りながらトレーニングできたので、すごく良いトレーニングができたと思います」
―やることは予選と変わらない?
「そうですね。はい」
―トゥーロンで感じた世界で戦う上で必要なこととは?
「やっぱりアジアで戦うときと違うレベルでしたし、アジアとやっているようなサッカーと言うかはできないと思う。アジアは引いて守ってきていますけど、ヨーロッパだったり世界は前からガンガン、プレスくるし。その中で、どうやってくぐり抜けて前に行くか。全員がもっと集中して、一つの球際とか、そういうところで戦っていかないと勝てないのかなと思います」
―スペインと戦うイメージもできている?
「そうですね。トゥーロンで経験ができたので。結果は付いてきませんでしたが、僕はすごくプラスに捉えています。本番前にそういう経験ができて良かったと思っています」
―スペイン対策は始めている?
「いや、まだ出ていないですね」
―OAで入っている徳永選手とのコミュニケーションや連係は?
「ゲーム形式の中でも確認することがあれば、徳永さんからも積極的にしゃべってくれるし、コミュニケーションはとれていると思います。これからの練習でもわからないことがあれば、僕からも言おうと思いますし、今のところ問題なくできています」

●DF山村和也(鹿島)
―実戦的な練習をやってみてどうだった?
「みんなコミュニケーションをとって、良い形でゴールまで行けたと思いますし、組織的に守れていたと思います」
―徳永選手が入ってプラスに感じたことは?
「人に対して強いので、空中戦にしても、対人にしても安心できるなというのがあります」
―左に入ったらしいが、関係性は?
「悠平さんが左に入ったときは、しっかり守っていけたらいいかなと思います」
―上がった時のサポートに入る?
「そうですね。カバーリングは誰が左に入ってもしっかりやっていきたいと思いますし、サポートは大輔だったり、(吉田)麻也さんと組んでも、しっかりコミュニケーションをとって、リスクマネジメントをしていきたいと思います」
―鹿島に出ていることでレベルアップした実感はある?
「そうですね。ある程度課題が見えてきて、それに対して取り組んでいる状態が少しずつ課題も克服できている部分もありますし、まだまだできていない部分もあります」
―克服できていないところは?
「ポジショニングとか、90分をとおして少しミスがある場面があったりとか。ボールに対して強く行く場面で、少し相手に自由にさせるところがあったりするので、そこは課題かなと思っています」

●FW杉本健勇(東京V)
―合流して感じたことは?
「明るくて、良い雰囲気で練習ができていると思います。僕は初日ですけど、すごくできているなと思います」
―今日は別メニュー?
「そうですね」
―最初に関塚監督に呼ばれていたが?
「昨日試合だったので、『コンディションはどうか?』っていうことと、どういうプレーをしたらいいかとか。あと『頑張ろう』ということで、僕自身も頑張ろうと思ったし、燃えてきましたね」
―燃えさせるセリフがあった?
「いや、とりあえず一緒に頑張ろうって、それだけですけど。ようやく始まるなと監督と話してそういう感じがしましたし、11日にも試合があるので。本当に短期間ですが、チームとして一つになって、一人ひとりが良いコミュニケーションを取りながら、やっていければいいと思います」
―どういうプレーをしてほしいと言われた?
「ヴェルディでやっていることをこっちでもやってくれという感じですかね」
―1トップにボールが収まるかどうかはポイントになるが?
「そうですね。1トップなので、そこで(ボールを)失ってしまうと攻撃が停滞してしまうと自分でも感じていますし、C大阪時代も1トップはやっていたので。うまく収まれば、2列目はすごくドリブルでも、パスでもできる選手がいっぱいいるので。なんとか前で収めて、その次にまたゴール前に入る動きだったり、イメージはあります」
―宇佐美貴史選手とはU-17でもやっていたが?
「中1からずっと一緒にやっているので。僕も楽しみですし、良いコンビネーションができると思います」
―彼が中と外、どっちがいい?
「僕としては、どっちでもやりやすいです。ボールを持てるので」
―ほかの選手との関係もつくれそう?
「初めてじゃない選手もいますし、問題ないと思います」
―大津選手がいて、どちらかが1トップになるという話はされた?
「そこまで具体的な話はしていませんが、僕は高さがあるので、そういうところは生かしたいです。1トップは1枚しか枠がないので。これから競争が始まるので、しっかり練習からアピールしてやっていきたいです」
―予選でも一緒にプレーできていなかったが、イメージはつかめている?
「僕自身もU-23でやっている時間は人より少ないですが、その分、試合は全部見て、個人個人の特徴がわかっていますし、あとは僕自身のことを知ってもらうことが一番大事だと思います。そういう面ではすごい話をして、求め合っていきたいですし、そこの考えを詰めていけるようにやっていきたいと思います」
―今回はOA枠の選手もいるが、絡み方はいつもどおりガツガツ絡む?
「そうですね。みんな仲が良いので。うまくと言うか、やれると思います(笑)」
―ボール回しから清武選手たちのいるグループに入っていたが?
「まぁ、流れですね。入らんかったら、一人になっていたし(笑)。入るしかないという感じでした」
―9番という番号については?
「自分自身、あまり気にはしていませんがすごく良い番号ですし、それに見合うプレーをしたいなと思います」
―ということは、エースストライカー?
「まぁ…。それは自分で決めることではなくて、周りが決めることなので、そう言われるように頑張ります」
―五輪を、どんな大会にしたい?
「やるからには一番上を目指します。金メダルを目指します。初戦がスペインですし、初戦に勝てるように、今から準備をしたいと思います」
―部屋は誰と同じ?
「タカ・オウギハラ(扇原貴宏)です」

●DF徳永悠平(F東京)
―2日目を終えて雰囲気は?
「すごく良いですし、みんな優しく僕を迎えてくれて良い練習ができています」
―昨日は左SBをやっていましたが、そこでの起用については?
「問題ないですし、左サイドで自分のプレーが出せるように、周りの選手とコミュニケーションをとって、どんどん自分の良さを出していきたいと思います」
―OA枠で選ばれて、監督にかけられた言葉は?
「特にまだ話していないです」
―経験豊富だが、どこを生かしたい?
「予選が始まっていくのですが、緊張感とかいろいろあると思うのですが、それをなくして、良い雰囲気でのびのびと自分たちの力を出せるように、そういう雰囲気をつくっていければいいなと思います」
―限られた準備期間、どういうことを意識する?
「いままで積み上げてきたことがあると思いますし、その中に自分がうまく入っていけるようにしたいです。残り限られた時間ですが、ピッチ内とピッチ外でコミュニケーションをとり、良いものをつくり上げて行けれたらいいなと思います。」
―今日は左SBに入った?
「はい。ずっと左でやりました」
―意識したことは?
「前に入る選手によって役割も変えることですね。今日は何人かポジションを変えつつ、実戦形式の練習をやりました」
―どんな選手と組むとやりやすい?
「前に永井(謙佑)がいるときは1対1で勝負させられる状況をつくりたい。前にいるのが清武(弘嗣)だったら、2対1の状況をつくれるように、うまいこと連係してやっていくいことは意識したい。特別に難しいことはやっていないので、すんなりチームに入れたと思います。自分がうまいこと連係してやっていくことだけを考えてやっています」
―04年大会の思い出は?
「ガーナ戦には勝ちましたが、自分は出ていないのであまりチームに貢献できたという思いはありません。初戦も自分はガチガチだったので。この世代で世界を知っている選手も何人かいるけれど、五輪の経験はないと思うので、できるだけのびのびプレーさせてやりたい。失うものがないくらいの気持ちで、自分を含めてやっていきたい」
―ミーティングをしたそうだが、今後、確認したいのは?
「見たいのは、やっぱり相手チームの映像ですね。このチームのことは結構、やっていくうちにつかめて行くと思うので」
―今日見たビデオは予選を通しての映像?
「そうですね。予選だったり、トゥーロンだったり。あとは良い部分、悪い部分。EUROと比べたりして、そういうビデオを結構長く見ました。1時間は行っていないと思いますが、それに近いくらい。でも、今日のミーティングは分かりやすかったですね」
―スペインが多い?
「スペインだったり、イタリアだったり。自分たちのシーンと比べて、ここは世界はこうしているとか」
―どの辺の違いを一番強調された?
「やっぱり1タッチの質だったり、ゴールに直結する最後の部分だったり。守備に関していえば、数的不利でもサイドで守れていたり、うまく連動して連係して守れていたりとか。やられているシーンがトゥーロンとかでもあったシーンと比べて、ここはこうしているという感じで比べていました」
―最後は1対1も大事になると思うが?
「もちろんそうだし、そこは全部が全部守れないときにどうやってカバーするかを今日の練習でも確認して、映像でも確認しました」
―それはいつもやっていること? それともプラスアルファを求められる?
「基本的なことだと思います。もちろん、サイドの選手がやられないことが一番だけど、やられても、それでも守り切ることが大事だと監督も言っていたので。そこをうまく自分もDFの選手なので、守れるようにやっていきたいですね」
―本番への意気込みを。
「目標はメダルというのがありますし、チームが一つにまとまることが大事だと思うので。しっかり残りの期間で準備して、最高の状態で大会に入っていけるように、限られた試合の中で積み上げていきたいと思います」

●DF酒井宏樹(ハノーファー)
―合宿2日目を終えて、雰囲気、手応えは?
「今日もゲーム形式でしたが、みんなコンディションも良く、ボールも良く回っていたので、試合に向けて良い調整ができているのではないかなと思います」
―OA枠がDFに入った。連係は?
「OAの選手も馴染んできていますし、(吉田)麻也くんにしても、(徳永)悠平さんにしても、入っていくのが上手い選手たちなので。そこは問題なくやっています。林(彰洋)くんは年も近いですし、普段通りに入っている感じです」
―このチームのSBの役割は?
「どこのチームでも変わらないことですが、サイドを2人ないし1人で守る。DFの一つの駒ですし、攻撃にも参加していきたいし、全部に関われるポジションだと思っています」
―自分の良さをどう出す?
「苦しい時に走ったり、自分としては前に能力の高い選手が多いので、そういう選手を手助けできるランニングができればいいかなと思います」
―監督と話したことは?
「全然ないですけど。発表のときも(ドイツで)起きていましたし。特に何もなかったです」
―ニュージーランド戦はどういう位置づけ?
「もちろん勝てれば良いですし、課題も少なからず見つかると思う。それでも良い雰囲気で本大会を迎えられるような試合にしたいです」
―初めての五輪を迎える心境は?
「ワクワクした気持ちでいっぱいですし、予選の3試合とも全部勝つつもりで行きたいですし、もっともっと先のステージに進めるようにみんなで頑張っていきたいです」
―どんな大会にしたい?
「帰ってきて、悔いの残らない、良い大会だったなと思える大会にすれば、必然と結果も付いてくると思います」

●GK林彰洋(清水=バックアップメンバー)
―このチームの印象は?
「個々の能力は高いですね。それに加えてまとまりもあるので、うまくコミュニケーションをとってきた証拠だと思います。僕も安藤(駿介)とかに『アンちゃん、アンちゃん』と話しかけたりして、イジられやすい環境をつくるようには努力しています。自分がサポートしていくことだけを考えています」
―サポートとは?
「雰囲気づくりですね。自分のキャラを周りに出せば、チームとしても一丸となれると思います」
―イングランドにいたが、その経験は伝える?
「そこは絶対に伝えようと思います。雨とかでピッチコンディションが全然違う。もたもたボールを持っていると、かっさらわれる印象があるので、そこは判断早くするようにということは伝えようと思います。あとは、飯はまずいよと(笑)」

(取材・文 河合拓)

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