beacon

NZ戦前日練習後のU-23日本代表選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
 ロンドン五輪に出場するU-23日本代表は10日、東京・国立競技場で公式練習を行い、11日のニュージーランドとの壮行試合に向けて最終調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW永井謙佑(名古屋)
―オーバーエイジも入ったが、雰囲気は?
「(吉田)麻也も(徳永)悠平くんも、全然大丈夫です。比嘉が抜けてちょっと寂しいのはあるけど、みんなで楽しくやっています」
―徳永選手と左サイドでコンビも組んだそうだが?
「向こうの方が経験が豊富ですし、しっかり悠平くんの指示を聞きつつ、自分の意見を言っていこうかなと思います」
―すり合せはできた?
「そうですね。大丈夫です」
―明日のニュージーランド戦はどういう戦いをする?
「後ろのDFもデカいし、世界を経験している相手なので。自分たちがどれだけできるかを試したい」
―トゥーロンはチェックした?
「夜中だったし、あまり見てないですね」
―チームメイトに感想を聞いたりは?
「あんまり聞いてないですね」
―これから長丁場の遠征になるが?
「今はコンディションも良いし、しっかり維持してやっていきたい」
―左サイドハーフとFWもやった?
「前をやったり、サイドをやったり、バラバラでした。でも、それぞれでやることは把握しています」
―ポジションがどこでもゴールを狙う?
「ゴールに対する姿勢も良い感じですし、しっかり狙っていきたい」
―アジア予選と違い、常に優位に立てるわけではないが?
「苦しい時間帯もあると思うし、自分たちのペースで、しっかりチャンスを生かしてやっていきたい」
―よりカウンターで行く?
「別にカウンターで行くというのはない。今までと変わらないですね」

●FW齋藤学(横浜FM)
―これまで1トップを務めることが多かった大迫選手がメンバーから外れたが?
「一人ひとり長所があるし、サコ(大迫)じゃなくても、だれが出てもいいようにみんなで準備はできていると思う」
―大津選手は自分が1トップに入る場合は『ゼロトップ』という言い方もしているが?
「大津くんが下がってくれば、2列目の選手が前でできる。今のサッカーはだれがどこでやってもできないといけない。流動的にやれば相手も惑わせられるし、相手はデカそうだけど、横の動きとかでチャンスは十分つくれると思う」
―壮行試合のテーマは?
「自分の良さを出すこと。ドリブルとか、ゴールにつながるプレー。しっかり結果を残せるようにやっていきたい。Jリーグでも最後の結果は出てないけど、そこに至るまでのところで良さは出ている。焦らずにやっていきたい。(7日の)C大阪戦ではキレとかドリブルを見せられたと思うし、そのまま良さを出していければ」

●MF清武弘嗣(ニュルンベルク)
―移動もあったが仕上がりは?
「全然問題なく、いつもどおりやれていると思います。個人的にはコンディションは良いですし、今も良い感じです」
―国内最後の試合になるが?
「負けられる試合は一つもないので。しっかり戦いたい。自分たちのサッカーをやれれば一番良いと思う」
―オーバーエイジが入ったが、彼らの印象は?
「いるのかなと思うくらいに溶け込んでいるので、全然問題なくやれているし、もっともっとこれから良い状態になっていくと思う」
―準備は残り3試合。個人的に確認したいことは?
「別に個人というより、チームとして確認できればいいと思います」
―ニュージーランドの印象は?
「前線にデカい選手がいるし、基本的にみんなデカいので。そういうところでしっかり戦わないといけない」
―チームとして明日の試合でチャレンジしたいことは?
「今までやってきたことを明日できればいいと思う。100%すべてができるとは思っていないので。できるところとできないところを確認して、しっかり調整したいと思います」
―攻撃、守備どちらかではなく、攻守ともに?
「それは常に全員が求めてやっていかないといけないと思うので。そういうところはみんなでしっかり意識してやれればいいと思う」
―ロンドン五輪をどんな大会にしたい?
「常に上を目指してやっていくしかないので、日本のためにもしっかり頑張りたいと思います」
―攻撃の中心として期待されるが、点を取る意識は?
「自分でも点を取りたいと思うけど、より確率が高い人が見えたらパスを出すし、自分が(確率が)高いと思ったらシュートになる。区別してやっていきたい」
―ドイツの人にはどんなプレーを見せたい?
「日本人でもしっかりできることを証明したいと思います」
―ドイツ語での会見は大反響だったが?
「恥ずかしかったですね」
―U-23日本代表に一番必要だと感じている部分は?
「世界とは体格差もあるし、球際の強さも違う。そういう面ではもっと厳しくいかないといけないと思うけど、日本人には負けていない技術の高さがある。そういう面では勝っていると思うので。唯一足りないのは戦う気持ちや球際の強さだと思う」

●MF東慶悟(大宮)
―セットプレーはキッカーを務める?
「今日も練習したけど、いろんな選手が良いキックを持っているので、それに合わせてやっています」
―いろんな選択肢をつくっている段階?
「そんな感じですね」
―東選手も選択肢の一つ?
「機会があれば蹴りたいし、だれが蹴るということではないので、その場、その場で蹴りたいですね」
―選択肢は多い?
「そうですね」
―合宿が始まっていよいよという感じもしてきた?
「トゥーロンが終わってから初めてこうやってみんなで集まって、本番モードになってきた。非常に楽しみです」
―大宮では監督交代もあり、危機感もあったのでは?
「チーム自体も勝てていなかったので。選ばれたことはホッとしていますが、これからが始まりだと思うので。チームのためにできればと思う」
―関塚監督と話は?
「特にないですね。今までやってきたことをやるだけだし、今さらいろいろと変えても仕方がないので。引き続きやっていくだけです」
―今までやってきたことを言葉にすると?
「全員守備、全員攻撃のサッカーです」
―残り3試合のテーマは?
「オーバーエイジも入ってきたので、うまく融合できればいいと思う」
―ポジション争いが熾烈な中で、何を意識している?
「連係面ですね。久しぶりにやっているので、みんな。しっかり本番で抜群に合うように、明日の試合から意識してやっていきたい」
―明日は国内最後の試合だが?
「勝って、勢いをつけてやりたいなと思います」
―杉本選手が入って、やりやすさは?
「これまでも何回かやっているので、特徴はある程度分かっています。(杉本)健勇は一人でキープできるし、シュートも決める選手なので、生かしてあげられればいいと思うし、僕も生かしてもらえたらと思う。みんな(杉本選手の)特徴を分かっていると思うし、良い選手なのでチームのために働いてくれると思う」
―明日、アピールしたいところは?
「チームの勝利のために全力でやるだけです。俺が俺が、ではなく。チームのためにやることが大事だと思う。周りを生かしながら自分も生かすというのが、自分の良いところだと思うし、それをやっていかないといけないと思う」

●DF徳永悠平(F東京)
「今回はSBで、いつもの右とはちょっと違うけど、左なら左でいいところを出せる。中に切れ込んでのシュートとか、そういうのを出していきたい」
―アテネ五輪では2戦目でケガをした悔しさもあったと思うが?
「自分にこういうチャンスが来るとは思っていなかった。オーバーエイジでまたオリンピックの舞台に立てるのは幸せなこと。アテネのときはケガをしたのもあるし、自分が出た試合は勝てなかった。今度はしっかり結果を残して、(日本に)帰りたい気持ちが強い」
―26日のスペイン戦に向けては?
「チームの戦術だったり、一番近くにいる選手の特徴を体で感じて、そこを合わせていきたい。少ない時間だけど、お互いの意思が感じられるようにしたい」
―練習と試合では違う?
「練習だと細かい連係や課題は出づらい。試合になれば相手も真剣勝負だし、そういう中で出た課題を消化して、(26日のグループリーグ初戦の)スペイン戦にベストな状態に持っていければ」
―本番まで3試合しかないが?
「無駄にはできないし、与えられた時間で自分のことを分かってもらうことも必要だし、結果も大事だけど、自分が味方を知ることを一番大事にしたい」
―オーバーエイジとしてチームに入る難しさはあった?
「戦術もそんなに難しくないし、みんなが入りやすい雰囲気をつくってくれて、思ったよりスンナリ入れた」

●DF鈴木大輔(新潟)
―ニュージーランドの印象は?
「体格的に自分たちより大きい選手を相手にやると思うけど、その中で体を張る。たぶんロングボールを放り込んでくるから、起点をつくらせないことが最低限の仕事かなと思います」
―蹴らせないことが第一の狙い?
「そうですね。こちらとしても前からプレスに行きたいし、後ろからもコントロールしたい」
―吉田選手が欠場、酒井高徳選手もいない。テーマは?
「だれが入っても、やることは変わらないと思うので。その中で今日も話し合ってきたし、明日、全員で意識を統一していければいいなと思う」
―後ろだけではなく?
「前から連動して、全体で守備ができればいいと思う」
―トゥーロンで感じた課題は?
「個人のところで突破されたあとのカバーリングの仕方とか。だれがカバーリングに行くか。全員の意思を統一した上で、あとは中での対応になってくる。個々で細かい確認をしていくことになると思う」
―サイドのカバーリングはトゥーロンで出た課題の一つだったが?
「状況に応じて、ボランチが行くか、CBが行くか。近い選手が行くことになると思うけど、ボランチが行ったら、中のポジションが決まってくる。CBがカバーに行きやすくて、CBが行った場合にボランチが戻ってこなければ、中が薄くなってやられてしまう。そういう場面もあったので。大きく言ってその2つの意識を持っているので、明日の試合でも実践できたらいいかなと思います」
―吉田選手と組めていないことについては?
「でも、やり方は本当に組む中でやっていけば良いと思うし、練習の中でしゃべっていけば問題ないと思っています」
―カバーリングするためには、全体をコンパクトにする?
「そこは最終ラインにいるので、僕はコントロールしないといけない立場。なるべく間を空け過ぎないように。詰める間合いが短くなれば短くなるほど良いと思うので、もう少し押し上げてあげようという意識はあると思うし、ヘルプも行きやすい。コンパクトにすることは意識している」
―引くときと前から行くときは?
「そこはDFラインが判断できるところだと思うし、チームとしても引くところは引くと、統一した意識を持ちながらやっている。後ろから声を出していきたいですね」
―トゥーロンを経て守りで特に新しいことをやるのではない?
「これまでやってきたことの確認ですね」
―セットプレーは攻守やった?
「はい」
―守りの決まりごとは?
「特にないですね。一人ひとりが責任を持って、マンツーマンで守る。ゾーンになる部分はないですね。完璧にマンツーマンです」
―完封でロンドンに渡りたい?
「もちろんです。無失点に抑えることで自信にもなると思うので、しっかりゼロで抑えたい」
―そのためには立ち上がりが課題?
「そうですね。立ち上がりでセットプレーからとか、いらない失点を避けてやりたいと思います」

●GK権田修一(F東京)
―ACLでは最後に攻め上がっていたが?
「(GKが)上がらないのが一番ですよ。でも、あれも僕のところに最後にボールが来た。僕は『絶対に決めてやる』という気持ちでいたから、ボールが来たと信じています。すべてのプレーがそうだけど、気持ちを持っている選手のところにボールが来るとか、球際のところでも『絶対に勝つ』と思っている選手が勝つとか。そういうところが大事だと思う。緊迫したときになればなるほど、本気で相手より勝ちたいと思っている方にボールは転がってくると思う。ニュージーランド戦にしても、体格差があったときに『だから、負けちゃいます』ではダメ。そういう部分にこだわらないといけないし、大津にしても、海外に行って変わった選手もいる。彼らのそういう変化を見て、また変わってきた選手がたくさんいるので。明日の試合でも課題が出るかもしれないけど、こだわってやりたいし、気持ちの部分は前提なので。オリンピックに行けばレベルが高い。レベルがさらに高いチームとやったときに、どこまでいけるかの勝負なので。そういう部分はこのチームのベースとして持っていたい。上手い、下手とかじゃなくて」
―どんな状況にも準備をする?
「どういう状況であれ、自分たちが勝ちたい、点を取りたい、守りたい。そういう気持ちがなければ。最後にシリア戦で大津が挙げた点にしても、クロスが上がって来るかどうか分からないけど、信じて走ったから、ボールが来たと思う。そういうことは大事だと思う」
―明日、一番確認したいことは?
「オーバーエイジの選手も入ってやるのは初めて。本気でやってみて、何が出るのか確認したいですね。これがっていうのではなくて、それぞれ試合に出るためのアピールの場でもある。それぞれがテストマッチだから、なんとなくやるのではなく、それぞれの選手が100%でやって、それでうまくいくのか。全然ダメなのかもしれないけど、それで何が出るかを見てみたい。たとえ良い結果、良い内容でも、それで何もかもOKではない。次の試合に向けて出る課題はあると思うので。大会が始まっても常にそのスタンスでやり続ければ、ブレずにやり続けることができると思う。明日は全員が全力でやる姿勢の中から何が出るかを見たいと思います」

(取材・文 西山紘平、河合拓)

▼関連リンク
ロンドン五輪特集ページ

TOP