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一度は逆転許すも…神戸が田代弾で追いつき、大宮とドロー

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[7.14 J1第18節 大宮2-2神戸 NACK]

 前節で公式戦6戦ぶりの黒星を喫した12位ヴィッセル神戸は敵地で15位大宮アルディージャと対戦した。前半20分にMF田中英雄のゴールで先制するも、その後に2失点。それでも後半29分に途中出場のFW田代有三が同点弾を決め、2-2で引き分けた。

 神戸はFW大久保嘉人が負傷欠場。2列目右サイドではMF朴康造が先発した。前線ではFW都倉賢と、この日が20歳の誕生日であるFW小川慶治朗が2トップを組んだ。対する大宮は中盤でU-23日本代表MF東慶悟が先発したほか、前線ではFW清水慎太郎がリーグ戦初先発。FWチョ・ヨンチョルと2トップを務めた。

 序盤から神戸が果敢に仕掛ける。前半8分には“バースデーゴール”を狙う小川が都倉のパスに反応し、右サイドから仕掛ける。ドリブルで持ち込み、PA右からシュートを放つがGKに阻まれた。対する大宮は東が立て続けに決定機を迎える。MFカルリーニョスの縦パスからPA右へ抜け出し、右足シュート。これはGKの好セーブに阻まれた。スコアは動かない。

 それでも前半20分、神戸が先制に成功する。右サイドからPA内へドリブルで仕掛けた小川が前へ走り込んだ田中へパス。田中が冷静にGK江角浩司をかわすと、低い弾道の右足シュートを流し込んだ。神戸が先制に成功した。

 しかし同26分に大宮が試合を振り出しに戻す。DF下平匠の左CKをニアサイドで競り合ったDF菊地光将が頭で落とすと、こぼれを拾ったFW清水慎太郎が左足シュートを叩き込んだ。1-1に追いつき、前半を折り返した。

 後半に入り、流れを変えたい神戸は後半14分に2枚の交代カードを切る。都倉と朴に代わって、田代とMF森岡亮太をピッチへ送った。対する大宮は後半16分にチョ・ヨンチョルに代わって、FW長谷川悠が出場した。

 すると後半22分に大宮が逆転に成功。途中出場のDF片岡洋介の右クロスに長谷川と清水が飛び込む。2トップには合わなかったものの、ファーサイドへ流れたボールは走り込んでいたMF渡部大輔の足元へ。右足シュートがゴールネットを揺らした。渡部のリーグ戦初ゴールで大宮が2-1と逆転した。

 しかし諦めない神戸が失点から7分後に意地をみせた。後半29分、中央でパスを受けたMF野沢拓也が左サイドへ展開。抜け出したDF相馬崇人が左サイドからドリブルで仕掛けると、マイナスのクロスを入れた。これにゴール正面でフリーの田代が合わせて、ヘディングシュート。2-2と試合を振り出しに戻した。そのまま試合は終了。勝ち点1を分け合った。
 
 試合後、引き分けという結果に神戸の西野朗監督は「両チームよくこのコンディションのなかでファイトしていたと思う」とコメント。故障明けで同点弾の田代については「やっと戻ってきてくれたという感じ、いいアクセントになってゴールも決めてくれた」と称賛した。

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