beacon

小笠原の直接FKで鹿島がC大阪に1-0で勝利!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.14 J1第18節 C大阪 0-1 鹿島 長居]

 J1は14日、第18節を各地で行い14位のセレッソ大阪は、13位の鹿島アントラーズと試合を行った。前半39分にMF小笠原満男がFKを直接決めて、鹿島が1-0とリードする。このゴールを守り抜いた鹿島は、前節の大宮戦(1-0)に続いての勝利。リーグ戦再開後2勝2分け1敗と勝ち越し、11位に浮上した。一方のC大阪は再開後2分け3敗と勝利がなく、順位も15位に下げ、この日浦和と引き分けた降格圏の16位・新潟に勝ち点2差に迫られている。

 この試合、先に決定機をつくったのは鹿島だった。前半4分、小笠原の突破からMFドゥトラがシュートを放つ。その直後にはC大阪もMF扇原貴宏のロングボールが前線に入ると、そこから細かくパスをつなぎ、最後はFW柿谷曜一朗がシュートを放ったが、左ポストに嫌われる。さらにショートコーナーからDF酒井憲幸のクロスにFWケンペスがヘッドで合わせたが、今度は右ポストに跳ね返される。

 C大阪が決定機を生かせなかったことで、徐々に試合の主導権は鹿島に移っていく。左サイドからFW大迫勇也が上げたクロスに、FW興梠慎三が反応するが、ヘッドは枠を越えて行った。それでも鹿島は39分、FKから先制点を挙げる。「多少距離があったので、少し強めに(蹴りました)。あとはキーパーと駆け引きをしながら、左利きの弱さもあるので、良い所に蹴れたかなと思います」と振り返る小笠原の直接FKが決まり、鹿島が1点をリードして前半を折り返した。

 後半の開始からC大阪はFW播戸竜二を下げ、FW永井龍を投入する。後半7分、その永井がMF山口螢からのパスを受けてシュートに持ち込むが、ボールは右に外れて行った。同18分には左サイドを柿谷が突破し、中央にクロスを入れる。フリーでケンペスが合わせたが、シュートはGK曽ヶ端準の正面に飛び、キャッチされる。

 後半28分には鹿島が決定機をつくり出す。相手のボールを高い位置でカットした興梠が、大迫とのワンツーから抜け出し、GKを引き付けてシュートを打ったが、ボールはゴール左に外れて追加点を挙げられない。後半32分には両チームのベンチが動く。C大阪は丸橋を下げてMF村田和哉を投入した。鹿島は興梠を下げてMF本山雅志を入れた。同35分には大迫からのパスを受けた本山が縦に仕掛けて折り返す。中央でドゥトラがシュートを打つが、DFにブロックされて追加点を挙げられない。

 その後も1点を追うC大阪は、攻撃の手を強める。試合終了間際にはGKキム・ジンヒョンも攻め上がって最後までゴールへの執念を見せたが、ケンペスのヘッドは枠の上を越えて行く。結局、前半の1点を守り切った鹿島が1-0で勝利した。

 決勝点を挙げただけでなく、中盤で相手の攻撃の芽を摘み、そこから自分たちの攻撃の起点となった小笠原は、「この試合から後半戦ということで、リーグの前半は、なかなか勝ち点を重ねられませんでした。その中で、またここから勝って行こうという試合で勝つことができて良かったです」と後半戦初戦の勝利を喜び、「まだ全チームと対戦が残っているので、勝って行けば上が見えてくると思います。どんどん勝っていって優勝できるように頑張りたいと思います」と、後半戦に反撃に出ることを強調した。

TOP