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五輪へ弾み!横浜FM齋藤がロスタイムに決勝点!! ガンバは泥沼3連敗…

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[7.14 J1第18節 G大阪1-2横浜FM 万博]

 J1もいよいよ折り返しを迎えた。後半戦最初の試合、横浜F・マリノスは敵地でガンバ大阪と対戦した。前半43分にCKをMF富澤清太郎が頭で合わせて1点を先行した横浜FMだったが、終了間際の後半42分にFWパウリーニョにゴールを許す。だが迎えた後半ロスタイム、途中出場のFW大黒将志のシュートのこぼれ球をU-23日本代表MF齋藤学が押し込んで勝ち越しに成功した。劇的勝利を飾った横浜FM。3試合引き分けが続いていたリーグ戦だったが、4試合ぶりの白星を手にした。土壇場で勝ち点を逃したG大阪は泥沼の3連敗。後半戦に入っても、浮上のきっかけを見いだせないままだ。

 気温27.9度という暑さの中で行われた一戦。立ち上がりはお互い慎重に入った。この試合までの3試合で11失点と守備が崩壊しているG大阪も、この日は立ち上がりの失点をなくそうと、DF今野泰幸ら守備陣が高い集中力を保ちながら試合を進めていった。

 0-0で折り返すかと思われた試合だったが、やはりこの男が流れを引き寄せる。横浜FMは前半43分、左サイドでCKを獲得すると、MF中村俊輔がゴール前に精度の高いクロスボールを入れる。それを富澤がドンピシャで頭で合わせて先制に成功。左足捻挫のため戦線を離れていたMF中村俊輔が復帰戦となった一戦でさすがのプレーを見せた。

 後半も終盤にドラマが待っていた。まずはG大阪。42分、相手DFのクリアボールを拾ったMF明神智和がパウリーニョにパス。パウリーニョはドリブルでDFをかわすと迷わず左足を振りぬいた。怪我の影響もあり、この日もベンチスタートとなったパウリーニョだが、ライバルとなるFWレアンドロの復帰を前に全快をアピールするゴールを挙げた。

 だがこの試合はまだ終わらなかった。横浜FMはロスタイム、途中出場のMF松本怜が左サイドで待つ、同じく途中出場していた大黒にパス。大黒は見事な切り返しでDF藤春廣輝をかわすと左足シュート。GK藤ヶ谷陽介が体に当ててセーブするが、こぼれ球にいち早く反応した齋藤がスライディングでゴールに押し込んだ。

「2点目が取れない中、同点に追いつかれた。また(引き分けが)続くのかなと思ったが、途中出場の(松本)怜さんやオグリさん(大黒)が流れを変えてくれた。僕が点を決めましたが、チーム一丸の勝利です」と強調した齋藤。ロンドン五輪に出場するため、この試合を最後に約1か月チームを離れることになる。

「オリンピックでは、なんとか予選突破できるように頑張りたい」

 残念ながら日本の前評判は決して高くはない。だがその分、日本中、世界中に衝撃を与えるチャンスでもある。"カモメッシ"が世界で躍動する姿を期待したい。

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