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[Fリーグ]名古屋に復帰したリカルジーニョ「パフォーマンスは徐々に上がる」

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[7.14 Fリーグ第4節 府中 2-2 名古屋 町田]

 日本中のフットサルファンが待ち望んだ復帰は、少々、肩透かしとなってしまった。14日に行われたFリーグ2012の第4節、府中アスレティックFC名古屋オーシャンズで、FPリカルジーニョが2年ぶりにFリーグの舞台に戻ってきた。前半10分に出場すると、場内からは拍手、歓声が起きたが、リカルジーニョはファーストプレーでいきなり相手にボールを渡してしまうなど、やや精彩を欠いたプレーに終始した。それでも後半6分にはPKを確実に決め、Fリーグ復帰後の初ゴールを記録。残り2秒で同点に追い付かれた試合の中で、派手なプレーはほとんどなかったが、わずかな隙間を通してピヴォにボールを当てるなど、高い技術や判断力を随所に見せた。

 試合を終えて現在のコンディションについて聞かれたリカルジーニョは、まだまだ本調子からはほど遠いことを認めた。

「コンディションは、まだ万全ではありません。ポルトガルでのシーズンを終えてから、18日くらいオフを頂きました。加えて来日したばかりなので、まだ時差ボケも残っています。ですから、心配はありません。試合ごとにパフォーマンスは上がっていくと思います。この1か月、あと2、3試合でゲーム感覚、プレーのリズムを取り戻せると思うので、もう少し時間をください。そうすれば、リカルジーニョらしいプレーを見せていけると思います」

 2010年に来日したときも、デビュー戦ではうまくいかなかった。パワープレーで時間を稼ぐ消極的な戦い方を選択してきたエスポラーダ北海道に、2-2で引き分けている。リカルジーニョ自身にも、そのときの苦い記憶が残っているようで「運命なのか分かりませんが、前回も初戦は引き分けでしたね。そういう歴史を変えたかったのですが、今回も2-2の引き分けという結果になってしまって残念です」と悔しがる。

 それでも、試合内容には手応えをつかんでおり「チームとしては良いゲームができたし、同点という結果以上に内容のある戦い方ができたと思います。これからはさらにチームとしてまとまっていくでしょう」とコメントした。

 次節は22日、ホームのテバ・オーシャンアリーナで首位に立つシュライカー大阪と対戦する。「ホームゲームなので、しっかりと1週間、気持ちを切り替えて練習していきたい。薫も戻ると思いますし、チームも、僕も、より良い状態で試合に臨むことができるはずなので、良い結果を残したいと思います」と、意気込みを語った。

(取材・文 河合拓)

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