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[MOM615]大阪桐蔭MF白井康介(3年)_攻撃力で違い示した“浪速のロッベン”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.30 全国高校総体2回戦 大阪桐蔭 4-2 神戸科学技術 千曲市サッカー場]

 地元・大阪では“浪速のロッベン”という異名も持つ快足アタッカーが、V候補・大阪桐蔭の推進力となった。まずは0-0の前半26分だ。MF白井康介(3年)は左サイドでボールを受けると、「得意なコースだったので、持った瞬間から狙っていました。あの辺は何も考えずに身体が勝手に動く感じ」と中央へ切れ込んでから右足を振りぬく。鋭い軌道を描いた一撃は、ゴール右サイドネットを捉える先制弾となった。
 
 鮮やかな一撃でチームを乗せた白井は、瞬発力の高さを活かした突破とラストパスでその後もビッグチャンスを演出する。後半16分には右サイドを駆け上がりながら出したスルーパスでチームにPKをもたらすと、18分には狙い済ました縦パスをMF松木政也に通して4点目をアシストした。永野悦次郎監督が「(2列目で起用しているが)性格的にはストライカー」と説明する白井は、前線でポイントとなるFW臼井裕弥とFW丹羽詩温に持ち味を引き出されながら、決定的な仕事をすることでチームの勝利に貢献している。

 将来の目標としてプロを掲げる白井は「この大会で目立ってプロへ行きたい。ダメだったら大学へ行って成長して4年後にプロへ」。利き足は右足でレフティーのロッベンとは違うのものの、そのスピード感溢れるダイナミックな突破は必見。“2列目の強力ストライカー”がその攻撃力で3回戦でも大阪桐蔭に勝利をもたらす。 

(取材・文 吉田太郎)

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