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U-23日本代表vsホンジュラス 試合後の選手コメント

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[8.1 ロンドン五輪D組 日本0-0ホンジュラス コベントリー]

 U-23日本代表は1日、ロンドン五輪グループリーグ最終戦でU-23ホンジュラス代表と対戦し、0-0で引き分けた。2連勝で3大会ぶりのグループリーグ突破を決めている日本は先発5人を入れ替え、引き分け以上で首位通過が決まる一戦に臨んだ。3連勝はならなかったが、守備陣は3試合連続の無失点。スコアレスドローで勝ち点1を上積みし、2勝1分の勝ち点7で首位突破を決めた。

以下、試合後の選手コメント

●MF宇佐美貴史(ホッフェンハイム)
「まだ1位通過が決まってなかったから、2位通過にならないようにとは思っていた。引き分けを狙ってはないけど、勝利を狙っての引き分けならいいかなと。あまり良さは出せなかったけど、チームとして成果を出すことが大事だった。今は(失点を)ゼロに抑えてくれる強さがあるので、やられる気はしなかった。3試合ゼロで抑えられたのは大きい。(ボールを)保持しながらアイデアを出せればよかったけど……」
―首位通過が大事だった。
「2位なら(準々決勝で)ブラジルと当たる。いずれは強いチームとやるけど、ベスト4でやる方が記録に残る。そういう舞台で戦えるいい機会だと思う。俺にとっては今日が初戦。見るのとやるのとでは違う。90分出て、コンディションは良くなるし、自信にもなる。最初からでも途中からでもいけるように準備したい」
―エジプトとはトゥーロンでも対戦しているが?
「「トゥーロンでやられているので、借りを返したい」

●DF吉田麻也(VVV)
―首位通過が決まったが?
「グループリーグ突破が目標の一つだったし、1位で突破したことでメダルに大きく前進した。満足しています」
―3試合無失点だが?
「1試合目の入りがよくて、3試合無失点につながったと思う。GKを含めて守備は集中力を保っていた。何度もピンチをつくられるということもなかったし、向上していると思う」
―立ち上がりは流れが悪かった?
「メンバーが代わって、連係でイージーなミスがあって、カウンターを受けた。低い位置でボールを取られてシュートまで行かれていた。そこをしのげたのが今日のポイントだと思う」
―オーバーエイジとして加わって準々決勝まで来た。
「毎日が充実している。チームが若いだけあって成長が著しい。それに僕もしっかり付いていかないといけないし、チームを引っ張っていかないといけないという自覚も出て、僕自身いい経験になっている」
―終盤はCKのチャンスでも上がらなかったが?
「引き分けでもよかったし、リスクを冒す必要もなかった。最後の方の1回目は(鈴木)大輔だけ上がって、2回目は2人とも上がらなかった。ホンジュラスも2位でよかったから、あまり前から来なかった。見ている方はあまり面白くなかったかもしれないけど、そういう展開になったのでしょうがない」
―試合の入りは?
「1位通過が目標で、勝ちに行ったけど、DFとしては0-0でも問題ない。最後はリスクを冒す必要もなかった」
―昨日のなでしこの試合も最後は0-0を狙った。
「勝ちたかったけど、相手があまりにも来なくて、そこまでする必要がなかった。日本人はまじめだから、すべてに全力を注がないといけないみたいなところがある。でも、ずる賢さも大事。このチームに入っても、みんな優しいし、そういう駆け引きがうまくないと感じた。それもサッカーだし、そこを理解してもらわないと……」

●DF鈴木大輔(新潟)
「相手のプレッシャーも速くて最初はちょっとバタバタしたけど、徐々にみんなが馴染んで、間、間で受けれるようになったし、守備も辛抱強くできた」
―試合の終わらせ方のところは?
「ピッチの中で話してやっているわけではないけど、試合の締め方はみんながそれぞれ意識してやっていたと思う」
―首位通過が決まったが?
「グループリーグを突破することが目的で、さらに1位を目標にしてやっていた。結果としてすごく満足している」
―準々決勝の相手はエジプトだが?
「トゥーロンでもやられているので。あれから自分たちはレベルアップしてきたと、自信を持ってやれている。それを結果として出せれば」
―3試合無失点だが?
「勝ち進んでいく中でみんなが自分たちのサッカーを分かってきている。守備も攻撃もよくなっている。CBとしては失点ゼロで終わる試合が3試合続いたことには充実感が高い」
―どこがよくなった?
「一人ひとりの距離感がよくなった。前もボールを追えるし、それに後ろも付いていける。全体のバランスがよくなった」

●DF山村和也(鹿島)
「鹿島ではCBをやらせてもらっているけど、(ボランチと)どちらでもできる準備はしていた。ある程度、試合に入れたと思うけど、試合に入ったときにミスがあったので、そこを修正していきたい。決勝トーナメントはまた厳しい戦いになると思うので、チーム一丸となって戦っていきたい」

●DF酒井高徳(シュツットガルト)
「勝ちを狙っていたから悔しい部分もあるけど、個人のところはプラスに考えていいと思う。出番がなくてウズウズしていた選手、最初から出たいと思っていた選手もしっかりやれた。最初は慣れない感じもあったけど、時間が経つにつれて取り戻せた。パッとあのメンバーで連係というのはすぐには難しいけど、試合の中で修正できたのがよかった」

●GK権田修一(F東京)
「絶対に1位で突破すると思っていた人はここに一人もいないと思う。それがうれしい」
―その要因は?
「全員で戦えたこと。普段からいい準備をして、勝利にはつながらなかったけど、1位が最大の目標だった。全員が準備できているというのが、試合を見てもらって分かったと思う。もし今日、(永井)謙佑やキヨ(清武)、タカ(扇原)が先発で出て、あれだけ走れたどうか。そこがチームの生命線だし、だれが出てもできるというのを見せられたと思う。試合の次の日に(主力組が)リカバーしているとき、(控え組は)人数が少ない中でフィジカルとかきつい練習をしている。モチベーションが難しい中でもがんばっていた。もし負けて、メンバーを変えたから2位通過になったと言われるのは絶対に嫌だった。18人全員で行けた1位通過」
―連係は苦労した?
「前半は自陣で変な失い方をするときもあったけど、後半はなかった。試合の中で修正できた。一人ひとり能力があるし、時間が解決した。急にだれが出てもできる状況に今日の試合でなったと思う。最高の状態で決勝トーナメントに行ける」
―3試合無失点だが?
「3試合無失点だからこのまま無失点でいけるとあぐらをかいたら、いつやられてもおかしくない。今日も大津が(ボールを)失った選手を追い越して取り返したシーンがあったけど、そういう姿勢が3試合無失点につながっている。1-0、1-0、0-0で来ているし、そこが生命線だと思う」

(取材・文 西山紘平)

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