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好調の仙台と横浜FMは、2-2で互いに無敗記録を伸ばす

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[8.4 J1第20節 仙台 2-2 横浜FM ユアスタ]

 6試合無敗(2勝4分)のベガルタ仙台が、12試合無敗(7勝5分)の横浜F・マリノスをホームに迎えた一戦は互いに譲らず、2-2の引き分けに終わり、両チームが無敗記録を伸ばす結果となった。横浜FMの樋口靖洋監督が「前回の対戦時もCKとPKから失点していた」と悔やめば、仙台の手倉森誠監督も「今年は直接決められましたが、昨年も中村俊輔選手には同じような角度から、フワリと入れたボールを決められていた」と唇を噛んだが、両チームの持ち味が出た試合だった。

 立ち上がりから積極的にシュートを打つ両チーム。横浜FMは両サイドからクロスを上げ、ゴール前でFWマルキーニョス、FW大黒将志が狙う。特に左サイドに入ったMF小野裕二からゴール前に好クロスが何本も送られた。対する仙台も、シュートコースが開けば遠い距離からでもゴールを狙った。11分にはMF梁勇基がミドルシュートを狙ったが、ボールを枠に飛ばすことはできない。

 同21分に梁勇基が左から折り返したボールをFWウィルソンが合わせようとするが、DF中澤佑二にブロックされる。26分には横浜FMが、良い攻撃を見せる。小野がDFドゥトラとのワンツーから抜け出し、折り返したボールをMF兵藤慎剛が合わせるが、こちらもシュートはDFにブロックされた。

 前半33分には仙台のMF梁勇基がPA内でフリーになるが、シュートはGK飯倉大樹の正面に飛び、得点を挙げられない。その2分後にはMF松下年宏がFKでゴールを狙うが、ボールは惜しくも上に外れた。横浜FMも前半37分にはPA内でDFをかわした小野がシュートを放ったが、コースが甘くGK林卓人にキャッチされた。両チームとも、ゴール前で堅い守備を見せて得点を許さずに、0-0で前半を終えている。

 後半に入り、待望の先制点を挙げたのは仙台だった。後半14分、梁勇基のCKにDF内山俊彦が合わせて、ゴールネットを揺らす。移籍後初先発となった内山にとって、二重の喜びとなる移籍後初ゴールが決まった。

 しかし、横浜FMも後半20分に右サイドからPA内に入ったMF中村俊輔の芸術的なゴールが決まり、試合を振り出しに戻す。その5分後には、ドゥトラの負傷で出場機会を得たDF金井貢史が右SB小林祐三からのクロスに合わせて、逆転に成功する。さらに後半30分にはマルキーニョスが最終ラインを抜け出し、GK林と1対1になる。しかし、股下を狙ったシュートはGに止められ、追加点を挙げることはできなかった。この決定機を生かせなかったことが、大きく響くことになった。

 後半42分に梁の縦パスを受けたウィルソンがPA内で倒されると、仙台がPKを獲得する。ここでウィルソンが自ら得たPKをゴール左へ確実に決め、仙台が同点に追い付いた。終盤にはFWの選手を次々と投入し、4人が前線に構えるような形で最後までゴールを狙った仙台だったが、3点目を挙げることはできずに、2-2で試合を終えている。

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