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「気合」の短髪で44年ぶり4強入り、東「1試合1試合成長している」

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[8.4 ロンドン五輪準々決勝 日本3-0エジプト マンチェスター]

 気持ちの表れだった。トップ下で2試合ぶりに先発したMF東慶悟はさわやかな短髪姿でピッチに立った。「髪を切ってくれる人がホテルに来てくれて。(切ったのは)僕だけじゃないけど、大事な試合だったし、(髪が)長かったので。気合を入れようかなと思った。勝利につながったのでよかった」。スペイン戦、モロッコ戦同様、高い位置から積極的にプレッシャーをかけ、攻守に奮闘。日本の背番号10としてオールドトラフォードのピッチを駆け回った。

 後半19分、前線でパスを呼び込もうとターンした際に左足首をひねった。担架で運び出され、すぐにプレーに戻ったが、同26分、大事を取って交代した。「動いているときに芝がデコボコのところに入って。自爆ですね」。そう苦笑いしたが、7日の準決勝に向けては「全然問題ない。そのあとも動けていたし、しっかり治したい」と軽傷をアピールした。

 守備陣は4試合連続の無失点。グループリーグでは3試合で2得点だった攻撃陣もこの日は3ゴールを挙げた。「スペイン戦と似た試合展開になったけど、スペイン戦のときは2点目、3点目を取れなかった。今日はセットプレーだけど2点、3点と取れて、1試合1試合成長していると思う」。44年ぶりのベスト4進出。次はいよいよ準決勝だ。「まだベスト4。次もしっかり勝ちたい」。視線の先にあるのは五輪史上初の決勝だけだ。

(取材・文 西山紘平)

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