beacon

町田に期限付き移籍の幸野が会見、「ゴールという数字で結果を残したい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 clFC町田ゼルビアは7日、FC東京より期限付き移籍で加入したMF幸野志有人の会見を行った。幸野は、エリート選手を養成するJFAアカデミー福島の1期生で、各年代の日本代表に選出。攻撃・守備ともに高いレベルで力を発揮し、ボランチをはじめ複数の役割をこなせる。

 町田は現在、最下位と苦しんでいるが、豊富な運動量を武器にパスやシュート、ゴール前への飛び出しなど得点につながるプレーもできる幸野の加入は、戦力アップに期待できる。町田には先日、元韓国代表で東京Vや磐田で活躍したイ・ガンジンも加入。新戦力が巻き返しへのキーマンになってくれそうだ。

以下、会見全文

-町田加入の経緯は?
「今季、大分からFC東京に戻ってリーグ戦3試合に出て、もっと試合に出たい意欲が強くなった。試合の経験を積むことが大事だし、唐井直GMにも試合に出たほうが伸びると声をかけていただきました。ディフェンスの間でボールを受けたり、フィニッシュに絡んだり、動いてさばいてシンプルにプレーしたい。目標はいまチームが最下位なので、一つでも上の順位に上げられるように、競争に勝ってチームの順位を上げる力になりたい。トレーニングをした感想は、『なんで最下位にいるんだろう?』と。でも現状最下位ということは、勝つためにちょっとしたところが足りないということ。それを意識して戦いたい」

-映像を含めて、町田の試合を見たことは?
「松本山雅との試合(第10節・0-1)を映像で見た。すごいボールは回しているけど、うまくフィニッシュまで持っていけていないなと感じた。自分が入って改善できれば。いまのチームのシステムである[3-5-2]では、FWの近くで動き回るポジションが自分には合っていると思う。練習でのミニゲームの質も高い」

-移籍にあたって、ポポヴィッチ監督から何かかけられた言葉は?
「移籍を決める上で推薦された。ポポさんも町田に強い愛着を持っていると思うので、その思いに応えられるように活躍したい。アルディレス監督も信頼できる監督だし、FC東京とやっていることも変わらず、すんなり入れるだろうと声をかけてもらった。FC東京ではフリーマンをやることが多かったので、フリーで受けられる位置にポジションを取って、間で受けて前を向いてパスやシュートに持って行く形が得意だった。パスは自分の特長だと思っているし、それを生かすためにもポジショニングが大事で、いいポジションを取れるように心がけている。ポジションはどこでもできるけど、特にセントラルMF。特長である運動量を発揮して、相手の間で受けて潤滑油的な役割をできればと思う」

-幸野選手はエリート選手を養成するJFAアカデミー福島1期生ですが、当時の経験を振り返ってください。
「いい経験になったし、シンプルに動いてさばくプレーとか、自分のプレースタイルを築くために重要な期間だった。(JFAアカデミー福島に入るまでは)こねくり回してという感じで、さばいて、またもらってのプレースタイルになった。運動量も特長だと思っている」

-FC東京などで憧れていた選手は?
「例えばアーリア(長谷川アーリアジャスール)さん。前にもボールを運べるし、的確なポジショニングからシンプルにパスを出したり、シュートも打てる。ニュウさん(羽生)も中学校のときにアカデミーに来てくれてそれから目標にしている。米本さん、カジさん(梶山)など、FC東京には尊敬できるいい選手がいっぱいいたことも大きかった」

-J2というカテゴリーへの印象は?
「レベルは高いと思う。ボールを受けてからのプレーのレベルは、J1と変わらないんじゃないか。ただ切り替えの速さや体の向き、ポジショニングは差がある。でもボールを持ってからのプレーは差がないと思う。昨季も大分でJ2を戦っているし、J2はすごくレベルが高いなと。僕は町田で残り全試合に出る気持ちでいる。大分では18試合出場だったから満足はしていない。Jに入って3年目で結果を出さないといけない。ゴールという数字で結果を残せればいい」

-サポーターにはどんなニックネームで呼ばれたいですか?
「これまであまりニックネームはないのですが、『シュウト』で。FC東京のときもそうだったから」

TOP