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首位・甲府がクラブ史上初の6連勝で3節連続首位キープ!!堀米のJ初弾で水戸を下す

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[8.12 J2第28節 甲府1-0水戸 中銀スタ]

 J2の第28節が12日に各地で行われた。混戦のJ2で2節連続での首位キープに成功している5連勝中のヴァンフォーレ甲府はホームで11位水戸ホーリーホックと対戦。前半8分に19歳MF堀米勇輝のJ初ゴールで先制すると、そのまま逃げ切り、1-0で勝利した。クラブ史上初の6連勝を達成。この日の試合で2位・東京V(勝ち点52)、3位・大分(勝ち点51)が相次いで敗れたため、勝ち点56に伸ばすと2位以下を勝ち点4差で突き離し、頭ひとつ抜け出した。

 この日の甲府はJ2得点王で今季20得点を挙げているFWダヴィが累積警告により出場停止。代わってFW高崎寛之が9戦ぶりの先発出場を果たした。また、2列目左サイドでは堀米が6戦ぶりに先発した。
 一方、水戸は前節・山形戦(2-2)で特別指定選手として承認されたばかりながら、途中出場でJデビューを果たすと、終了間際には劇的同点弾を決めた明治大4年のMF山村佑樹がJ初先発した。

 前半8分に早くも試合は動いた。左サイドでのパス交換から甲府がチャンスを迎える。MF柏好文から横パスを受けたMF保坂一成がワンタッチでPA左へスルーパス。堀米が一瞬の飛び出しでDFをかわすと、落ち着いてドリブルで持ち込み、最後は得意の左足で流し込んだ。甲府U-18所属時の2010年に2種登録選手としてトップチームに合流するも、Jの舞台ではなかなかチャンスをつかめずにいた“甲府の至宝”が悲願のJ初ゴール。甲府が先制に成功した。

 追いつきたい水戸は山村が積極的なプレーをみせる。前半22分にはハーフウェーライン付近からドリブルで持ち込むと、PA手前から右足でミドルシュートを狙う。これはクロスバーを叩いた。同36分にはFW三島康平のシュートはDFに当たるも、こぼれを拾ったMF橋本晃司が左サイド角度のない位置へ抜け出す。しかし中央への折り返しはゴールラインを割った。同41分にはFW星原健太がゴール正面からシュートを打つも枠を外れる。甲府が1-0とリードしたまま、前半を折り返した。

 後半に入り、甲府ベンチが先に動く。後半13分に先制点を決めた堀米に代わって、FWフェルナンジーニョを投入。同19分には高崎とのパス交換からフェルナンジーニョが決定機を迎えるがシュートでは終われない。同22分には2枚目の交代カードを切り、高崎に代えてFW永里源気をピッチへ送った。その後も攻めの姿勢を崩さずに戦い抜くと、守備陣も奮起。無失点のまま試合を終え、1-0で勝利した。

 試合後、クラブ史上初の6連勝を達成した甲府の城福浩監督は「1試合1試合、目の前の試合を戦ってきた結果」と淡々とコメント。チーム内得点王のダヴィを欠きながらの勝利に「ダヴィだけのチームではないが、前回ダヴィが出ていない試合は本当に良くない試合だった。そういう意味で、今回勝ち点3を取れたことはチームとして自信になるし、今回は我々が進歩した証をみせられるチャンスだと思っていた。本当に勝ち点3が取れて良かった」と話していた。

 また待望のJ初ゴールが決勝点となった堀米は「チームが連勝しているなかで、自分が試合に出て負けることが一番嫌だったので。きょうは自分のゴールで勝てて良かった」とハニかんだ。

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