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新潟がミシェウ弾で4戦ぶり白星、山村負傷退場の鹿島は連敗…

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[8.25 J1第23節 鹿島0-1新潟 カシマ]

 連敗中の17位アルビレックス新潟は敵地で13位鹿島アントラーズと対戦し、1-0で勝利した。前半38分にFWミシェウが決めたゴールを守り切っての完封勝利。7月28日のF東京戦(2-0)以来、4戦ぶりの勝ち点3を手に入れ、クラブのJ1通算100勝を達成した。一方の鹿島はここ最近のホーム試合では3戦負けなし(2勝1分)だったが、痛恨の黒星で前節・浦和戦(1-2)に続いての連敗。終盤にはDF山村和也が負傷退場するなど、今後に不安の残る結果となってしまった。

 この日の鹿島は主力3選手、FW大迫勇也、MFドゥトラ、DF西大伍が累積警告による出場停止。前線ではFWジュニーニョがFW興梠慎三と2トップを組んで先発し、右SBには青木剛が入った。中盤ではMF柴崎岳とMF増田誓志がダブルボランチを組んだ。対する新潟は前節の広島戦(0-2)と変わらぬメンバーで試合に臨んだ。

 立ち上がりから鹿島がチャンスをつくり出した。前半7分には中央でボールを受けた柴崎が左サイドへ展開。DF新井場徹の左クロスから興梠がPA正面でボールキープし、反転すると左足シュートを放つ。これはクロスバー上へ外れていった。

 前半19分には中央からのカウンターで決定機。最後はPA手前正面からMF遠藤康がミドルシュート。左足での強烈な一撃は、惜しくもポスト左を叩いた。このこぼれを展開し、MFレナトが左クロス。ジュニーニョが頭で合わせるも枠を外れた。1点が奪えない。

 すると前半38分、新潟が素早いカウンターからゴールを奪った。自陣内でボールを受けたFWブルーノ・ロペスが中央からドリブルで駆け上がる。遠藤を突き放すと前線へスルーパス。PA右へ抜け出したFWミシェウが飛び出してきたGK曽ヶ端準をワンタッチでかわすと、右足で鮮やかなループシュート。ミシェウについていた柴崎も寄せることができず。これがゴールネットを揺らし、新潟が先制に成功。1-0で前半を折り返した。

 後半から鹿島は増田に代わって、MF本田拓也を投入する。後半開始直後には鹿島が決定機。ロングボールに競り合った興梠がDFをかわしてシュートを放つ。これはGK東口順昭に阻まれるも、こぼれに走り込んできたジュニーニョが頭で押し込む。しかしゴール前へ詰めていたU-23日本代表DF鈴木大輔にぎりぎりのところでクリアされた。勝ち越しゴールは生まれない。

 対する新潟も攻撃の姿勢を崩さない。後半7分には左クロスからブルーノがヘディングシュート。これは相手GKの好セーブに阻まれた。ここで獲得した右CK、最後はゴール前のMF藤田征也がシュートを打つも、DF山村和也にクリアされた。1-0からスコアは動かずに試合は進む。

 その後も必死に攻め込む鹿島だが1点が遠い。後半16分にはドリブルで持ち込んだレナトが無回転のシュート。しかし東口がビックセーブをみせ、弾きだした。なんとか流れを変えようと後半22分にはジュニーニョに代わって、FW岡本英也を投入。遠藤がサイドを切り裂きクロスを入れるが味方には合わない。後半32分には最後の交代枠を使い、柴崎に代えて、MF本山雅志を投入。同33分には新井場の左クロスに岡本が頭から飛び込む。激しく飛び込んできた鈴木にクリアされた。

 後半43分には1点を追う鹿島にアクシデント。左サイドからドリブルで持ち込もうとした山村がブルーノと接触。バランスを崩して転倒すると、受け身を取ることができずに右肩から落ちると同箇所を強打。すぐに「×」サインが出され、担架でピッチ外へ運ばれた。すでに3人の交代枠を使っている鹿島は10人での戦いを強いられた。それでも攻め込む鹿島だったが攻撃は実らず。そのまま試合は終了し、1-0で新潟が勝利を飾った。

 試合後、決勝点を決めたミシェウは「僕にとってもクラブにとっても大事な勝ち点3になったと思う」とコメント。「このシーズンのなかで大事な勝利だった。この勝ちを次につなげたい」と今後の戦いを見据えた。

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