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今季連敗なしの鳥栖、神戸とスコアレスドロー

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[8.25 J1第23節 神戸0-0鳥栖 ホームズ]

 11位・ヴィッセル神戸と7位のサガン鳥栖との一戦はスコアレスドロー。勝ち点1を分け合った。

 2連勝中の神戸は前節に左脇腹を痛めたFW大久保嘉人が欠場。一方でCB伊野波雅彦が右膝の負傷から戦列復帰した。対する鳥栖は前節清水に0-1で敗れたものの、今季一度も連敗のないチームは勝ち点3を狙ってアウェーへ乗り込んだ。

 前半は互いに決定機をつくれないまま進んだ。6分、鳥栖はゴールキックを頭でつなぐと、右サイドからディフェンスラインの背後へと飛び出したFW池田圭が強烈な右足シュート。だがシュートはサイドネットへ外れ、神戸もMF田中英雄の左足シュートなどで相手ゴールへ迫るが、ビッグチャンスをつくることができない。

 空中戦の強さを活かしてゴールを狙う鳥栖にやや押し込まれた神戸の西野朗監督は「相手のパワープレーは抑えていたがその後の攻撃の糸口をなかなかつかめなかった。対応して、クリアしてカウンターだけじゃなくて変化が必要」。上手く地上戦へと持ち込むことのできない神戸に対して後半、鳥栖が決定機をつくる。11分、MF藤田直之の左FKを神戸DFがクリアしたボールがゴール左ポストを直撃。こぼれ球を拾ってMF金民友が左サイドからラストパスを入れると、中央のMF早坂良太がダイレクトで決定的な左足シュートを放った。
 
 だが、このピンチをDFのスーパークリアで防いだ神戸は逆に17分、右サイドで粘ったFW小川慶治朗のキープからSB奥井諒がクロスボール。ファーサイドでフリーだったFW田代有三が頭で押し込もうとしたがシュートはGK正面をついた。さらに34分には交代出場のMF朴康造の左クロスをGKの前に飛び込んだFW都倉賢が頭でゴールへ押し込んだが、GKへのファウルの判定。少ないチャンスをものにすることができない。

 だが鳥栖もCB北本久仁衛中心に守る神戸ゴールを最後まで破ることができなかった。39分には交代出場のMF水沼宏太の絶妙な右クロスをファーサイドのFW豊田陽平が頭で合わせるが、決定的な一撃はクロスバーを叩いてしまう。ロスタイム突入後の47分には中央の水沼が左サイドの大外からPAへ入り込んだ藤田へラストパス。これを藤田が右足ダイレクトで合わせたが、シュートは神戸GK徳重健太がビッグセーブで阻み、0-0で引き分けた。鳥栖の尹晶煥監督は試合後「チャンスを決めきれずに残念」と話したが、またもや連敗しなかったチームに納得の表情を見せていた。

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