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[MOM638]市立船橋DF小出悠太(3年)_全国連覇目指す王者の主将

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.27 全国高校選手権千葉県予選決勝T2回戦 麗澤0-7市立船橋 スポレク]

 市立船橋の朝岡隆蔵監督が「どの試合でも安定して、いいパフォーマンスをしてくれる」と信頼を置く、日本一軍団の主将だ。市立船橋のCB小出悠太主将(3年)は、昨年度の全国高校選手権で同級生の種岡岐将と最終ラインの中央で鉄壁の守りを構築。5試合3失点の堅守で優勝に大きく貢献した。

 主将として迎えた今年、千葉県総体では八千代との準決勝を無失点で終えながらPK戦で敗退。だが、「全国2連覇を本気で狙っている」という選手権では悔しい思いをバネに取り組んできた成果を披露している。この日は前半6分、右CKのこぼれ球に反応すると「セットプレーでは自分らが獲ると意識している。キレイな形ではなかったですけど」と苦笑いしたが、左足シュートをゴールへ叩き込んで先制ゴール。また攻撃面では精度の高いフィードで左SB早矢仕久志(3年)に再三好パスを配球した。そして本職の守りでは「最後(PAまで)持って来られたけれど守りきれた。落ち着いてできました」と2試合連続完封勝利。攻守両面で存在感を示す試合だった。

 ジェフユナイテッド千葉の下部組織出身。ユースチームに上がることはできなかったが、高校では1年時から全日本ユース選手権で全国大会を経験。2年では堅守・市船の守備の柱として日本一の喜びを味わった。「対人の強さでは全国の決勝でもできたと思っている。相手FWに対して負けたくないという気持ちが強い。相手FWとの勝負を制したい」と自信を見せる小出と種岡のCBコンビを攻略することは、対戦相手のFWにとって非常に困難。今年はより相手に何もさせずに頂点にまで上り詰めるつもりだ。

 大学進学を予定しているが、将来の目標はもちろんプロ。「どこで誰が見ているか分からない。自分はDFなのでチームが苦しいときに身体を張って貢献すること」。指揮官もその将来性を認める主将は2年連続日本一の称号を持って、上のステージへ挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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